みんな大好きロレックス。スイスで開催中の腕時計見本市「バーゼルワールド2016」でもとりわけ大きな人だかりを作っていた。
主要なトピックスは2つ。新型デイトナ、エアキング登場だ。先日「スイス時計産業は苦しい状況に追いこまれつつある」と書いたばかりだけど、これは間違いなく売れる。こういうのを救世主というのかもしれない。
まずスチール製モデルでは16年ぶりとなる新型デイトナ登場。オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナだ。
変わったのはデザイン。ベゼルがセラミックになった。コントラストが美しく、耐衝撃性に優れ、傷つきづらく、色あせがない。セラミックベゼルモデルはGMTマスターII、サブマリーナーなどのプロフェッショナルラインには搭載されていたもの。プラチナとエバーローズゴールド製デイトナには以前からセラミックベゼルモデルがあったが、今回ようやくスチール製にも追加された。
ムーブメントは以前のままキャリバー4130。ケースは904Lステンレススチール、ケース径は40mm、文字盤はブラックとホワイト。インダイアルの目盛り部分はブラック文字盤がグレー、ホワイト文字盤がブラックだ。発売時期は2016年夏、予定価格は税抜き118万円。
2つ目の話題は、オイスター パーペチュアル エアキング新型。エアキングはロレックスの中では低価格帯の製品、入門用として紹介されることも多かった。人気モデルではあったが、2014年に生産終了となっていた。
新製品はオイスターコレクションのプロフェッショナルラインとして登場。ケースは904Lスチール、ケース径は34mm→40mmに大きくなった。ムーブメントはプロフェッショナルモデルの「ミルガウス」と同じ3131で、耐磁性能を備える。2016年夏入荷予定、予定価格は税抜き59万円。デイトナのちょうど半額だ。
大きく変わったのはデザインだ。黒文字盤に3、6、9と時間をあらわす数字(アワーマーカー)を大きく入れ、長距離飛行時に飛行時間を簡単に計算できるようにという意味で分単位の数値も入れた(ミニッツスケール)。盤面にはロレックス王冠にエアキングのロゴ。ロゴは1950年代当時と同じ書体という。
針は通称ベンツ針に変わり、秒針の円形部分とインデックスには夜光塗料を施した。クロマライトディスプレイといい、長時間発光するブルーの発光体が入っている。防水性能は100メートル。これで59万円はお買い得。
新型デイトナで喜んでいる人は多そうだけど、問題は日本で品薄にならないかどうか……。
なんですか、アスキーらしくない?Android Wear OSでも入っているのかと思ったって?いやーそこまでやってくれたらいいんですけどね、いいじゃないですかアナログも。デイトナはカッコいいですよやっぱり。欲しいっす。素直に。
お詫びと訂正:一部、表記の誤りを修正しました。関係者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。(3月29日)
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。
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