3月下旬発売のデスクトップ/ノートをじっくり見せてもらう
「写真現像しない人多かった」マウス、クリエイターPC開発への想い
マウスコンピューターが「mouse」「G-Tune」ブランドに続き、新たにクリエイター向けPCブランド「DAIV(ダイブ)」を立ち上げた。
3月下旬発売のデスクトップ「DAIV-D」とノートPC「DAIV-N」は、カメラの総合イベント「CP+2016」(2月25日~28日 パシフィコ横浜で開催)のマウスコンピューターブースで先行展示を行なっていた。このイベントにブース出展したPCメーカーは同社のみで、カメラファンからの注目も集めていたように見えた。
DAIVは一体どんなクリエイターへ向けて、どのようなメリットを持つPCを送り出すブランドなのだろう。単にカメラマンの写真編集用PCなのか、今後さらなる領域のクリエイターへもアピールしていくのか。このあたりの話を、CP+2016会場内でDAIVブランドプロダクト担当 森 裕貴氏にうかがった。
「DAIV」計画がスタートしたのは、CP+2015出展直後
── まずは「DAIVってなに?」というところからお聞かせください。従来のmouseブランド製品とはなにが違うのでしょう。
これまではmouseブランドの「LUV MACHINES」「MDV ADVANCE」シリーズから、それぞれ「クリエイター向けの構成」を販売していました。ですが、もっとわかりやすくしよう、と。これからはラインアップの統一とブランド確立を目的にということで、“クリエイター向けPC”の専門ブランド「DAIV」を立ち上げました。今回のCP+2016が、お披露目の場となりました。
── ダイブのスペルは「DAIV」ですね。“飛び込む”という意味の「DIVE」ではなく。
DAIVは「Dynamic Approach Imagery of Visual」(ビジュアルづくりへの力強いアプローチ)の頭文字を取りました。画づくりに没頭できる性能を持ったパソコンであるという意味を込めています。
また、「飛び込め、感性の世界へ」をキャッチコピーとしました。動画・静止画ともに高解像度化・大容量化が進んでいますよね。大容量データであっても、思いどおりに扱えることをアピールしたいと考えました。
── DAIVブランド発足の計画は、いつごろからあったのですか。
「CP+2015」に出展したほぼ直後です。昨年のCP+初出展で、思っていたよりPCを使って写真現像・編集する人が少なかったという印象を持ちました。「PCを使えば写真・カメラの可能性を広げられること」をもっと浸透させたいと思い、DAIVの設立につながりました。
── 写真編集向けPCといえば、「MDV for Photo」という製品があったはずです。これは販売終了に……?
今後は、DAIVシリーズに含まれる形で販売を継続します。DAIVは新開発の筐体を採用しましたが、これはMDV for Photoのコンセプトを継承したものです。継承しながら、利便性を上げたDAIVで「お気に入りのカメラで撮った写真を簡単に編集したい」人によりフォーカスしていきますよ。
── 「クリエイター向け」とは、つまり「写真編集する人向け」ですか。
当社は3DCG編集向けPCなども販売していますし、今後は多方面に向けてモデルを拡充していくつもりです。DAIVのコンセプトには、写真編集以外にも様々な意味を含めています。今回はCP+2016に向けて、まずsRGB比100%対応ノート「DAIV-N」、RAW現像に特化したモデルのデスクトップ「DAIV-D」を開発しました。
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