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ズバッと解決! Windows 10探偵団 第74回

もちろん、Windows 10もサポート!

マイクロサイトの脆弱性緩和ツール「EMET」の最新版が公開された

2016年02月21日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 イラスト●てりィS Factory 編集●E島/ASCII

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 Windows 10の最新情報を常にウォッチしている探偵・ヤナギヤが、Windows 10にまつわるギモンに答える本連載。

 基本技から裏技・神技、最新ビルドのInsider Previewの情報まで、ドド~ンと紹介します。

マイクロソフトの「Download Center」からEMET5.5をダウンロードする

監視報告
脆弱性緩和ツール「EMET」の最新版が公開された

 1月29日、マイクロソフトから「EMET」の最新版であるバージョン5.5がリリースされた。もちろん、Windows 10もサポートしている。「EMET」は「Enhanced Mitigation Experience Toolkit」の略で、システムへの攻撃を緩和する機能を有効にすることで、脆弱性の悪用を防止するツールだ。

 攻撃を緩和する、というのはちょっとわかりづらいかもしれない。セキュリティホールがあるのであれば更新プログラムで塞ぐのが普通だ。しかし、この手法だとゼロデイ攻撃のように、初めて受ける手法を防ぐことはできない。そこでセキュリティ更新プログラムを適用するまでの対策として、EMETが活躍してくれるのだ。つまり、EMETは何かのセキュリティ機能の代わりになるものではないことに注意。Windows Updateやセキュリティアプリケーションを、きちんと運用する必要がある。

インストール時に、推奨設定を使うか手動設定するかを選ぶ

ツールのメイン画面

 EMETは企業向けの機能だが、個人でも利用することはできる。Microsoft. NET Framework 4.0が必要で、英語アプリだが日本語環境でも動作する。試したい人は「Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) 」からダウンロードしよう。

アプリケーションごとに細かい設定ができる。サードパーティのアプリでも利用可能だ

 ただし、マイクロソフトとしてはWindows 10のセキュリティは十分に高めていると考えている。EdgeはEMETの対象外になっているなど、EMETを適用しなくても問題ないとしている。特に必要性を感じていないなら、無理にインストールすることはないだろう。


これでズバッと解決!

 Windows 10に対応し、セキュリティ機能を補完してさらに安全性を高めることができる


 Windows 10探偵団は毎週、月・水の午前9:00、日曜日の12:00に更新します。お楽しみに!


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