ハイエンド/エントリー製品を同時投入、VDIや仮想化基盤もターゲット領域としてカバー
エントリーモデルも、ヴァイオリンがオールフラッシュ製品強化
2016年02月04日 06時00分更新
ソリューション提案のしやすいエントリーモデルの投入は「重要な出来事」
ヴァイオリン日本法人 代表取締役社長の遠井氏は、同社のビジネスにとっては特に、エントリーモデルであるFSP 7250の投入が「重要な出来事」だと説明する。
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これまで、独自開発のフラッシュモジュール(VIMM)を採用するヴァイオリン製品は、汎用SSDを採用する他社製品よりも強力なパフォーマンスを実現する一方で、価格帯としては“高め”の部類に位置してきた。
だが新モデルのFSP 7250は、データ削減機能を常時適用するなど、コストパフォーマンスを重視した構成になっている。それに加えて、最小物理容量8TB(実効容量26TB)からのスモールスタートも可能だ。これにより、ピュアストレージなど競合他社が得意とする、VDI(デスクトップ仮想化)や仮想化基盤といったソリューション領域への浸透を図る構えだ。
「ヴァイオリンが元々強かった、データベースやビッグデータ処理などの高いパフォーマンスが要求される領域に加えて、VDI、仮想化基盤、プライベートクラウドといったコストコンシャスな領域もカバーしていく」(遠井氏)
また遠井氏は、日本市場の動向について「今年、来年で、ワールドワイドと同様に大きく伸びる」との見通しを示した。ディスクベースのストレージから、パフォーマンスだけでなく省電力性や省スペース性に優れるオールフラッシュストレージに「直接」移行する顧客も増えるのではないかと語る。
「アーリーアダプター企業がオールフラッシュストレージを使い始めた、というのが昨年の日本市場の動き。〔フラッシュ+ディスク構成の〕ハイブリッドストレージは、日本ではあまり売れなかったという印象がある。ディスクベースのストレージを使っていた顧客やパートナーが、次を探していたら、もうオールフラッシュで行ける時期だったと。――何よりも、ディスクベースのストレージが〔実装密度などの面で〕限界に来ており、現状はフラッシュ以外の選択肢がない」(遠井氏)
また遠井氏は、これまでヴァイオリン日本法人では100件ほどの国内実績を作ったが、今後はさらにパートナーとの連携を重視したいと語った。ストレージ単体ではなく、ソリューションの一部として提案しやすいエントリーモデルの投入は、パートナーからも好意的な評価を受けているという。
「VDI、仮想化基盤など、日本は特にアプリケーション依存度が高い形で〔トータルソリューションの一部として〕フラッシュストレージが提案されていく市場になると見ている。顧客からは『システム全体としてどうなのか』を見られるので、そこをきちんと提案、訴求していただけるパートナーが重要であり、われわれはそういうパートナーを持っているのが大きな武器だ」(遠井氏)
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