「今年の恵方巻きは節分にちなみ、豆大福を使った『まめ巻』です!」
「おっ、それいいねえ〜! 採用っ!」
……という会話があったかどうかは知らないが、今年のくら寿司の恵方巻きはすごい。豆大福をまるごと2つも使用した大福恵方巻、その名も「まめ巻」を発表したのだ(関連記事)。実物が編集部に届いたので、さっそく食べてみよう。
まめ巻は、その名の通り、豆大福を巻いた太巻きである。それ以外に、特に奇をてらったところはない。大福が巻いてある時点で、十分に「奇」なんだけれども。
あんこや生地、砂糖は北海道産のものを厳選。黒大豆には、大豆イソフラボンやポリフェノールを豊富に含んだ「黒千石」を使用している。小粒の黒豆が入ったもっちりとした大福と、それを包むシャリ、ノリとの組み合わせにより、様々な食感が楽しめるという……いやいや。はたして、楽しめるものになっているのだろうか。
ともかく、恵方巻きは恵方巻き。ちょっと気分は早いが、ちゃんと恵方を向き、無言になって、一本まるごと食べてみることにした。
食べてみると、豆大福のもっちりとした食感と甘さ、酢飯の風味とノリの香りが合わさり……あれ、意外と普通だ。複雑な味ではあるが、気持ち悪くなる感じというよりは、「まとまっている」と評してもいいほど。おそれていた以上に、キワモノなテイストではない。
ポイントは酢飯にある。口に入れて噛みしめると、大福の甘味は確かに強く感じられる。ただ、そこから酢の酸味が全体を引きしめるので、すっきりした後味が残るのだ。甘いものを巻いた寿司なんて……と考えていたが、結構、好きになる人もいるのではないだろうか。
また、恵方巻きということで、しょうゆを付けての実食にも挑戦。しかし、これは失敗だった。味のバランスが壊れ、しょうゆと酢の味が強くなってしまい、大福の甘さが死んでしまう。このあたり、くら寿司は知恵をしぼって、味付けに絶妙な調整をほどこしているようだ(と思う)。
ちなみに、昨年販売され話題になった「まるごといわし巻」は、今年も販売が継続。海苔に骨をプリントして見た目がパワーアップしている。まるごと一本塩焼きにしたマイワシと、大葉、梅肉が巻かれており、魚本来のおいしさが楽しめる。魚本来もなにも一匹まるまる入ってるじゃないか、などとツッコむのは野暮だろう。
まめ巻は237円、まるごといわし巻は378円。各1万本限定となっている。全国の「無添くら寿司」各店舗で予約受付、2月3日店頭にて受け取りとなる。ちなみに、「七福巻」「豪華かに太巻」など全7種の恵方巻を取り揃えているので、大福といわし以外にも選択肢はあるぞ。
というわけで、今回のジャンク部はくら寿司のまめ巻でした。ごちそうさまでした。
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