このページの本文へ

ファーウェイ通信 第13回

ビジネスでもプライベートでも活躍

フラグシップの5.5型SIMフリー機「HUAWEI Mate S」を徹底的に使いこなす!

2016年01月14日 11時00分更新

文● 加藤肇、アスキー編集部 編集● ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

指紋センサーの用途はセキュリティー機能だけじゃない!
タッチパッド感覚で端末の使い勝手を大きく向上させる

 最近のフラグシップ級スマホで搭載例が増えている指紋センサーも、Mate Sの魅力のひとつだ。生体認証によるセキュリティー確保はビジネス/プライベートの両方で欠かせない要素だが、Mate Sの指紋センサーは他のスマホと異なり、フリック操作やカメラ撮影、着信応答も可能である。これによる使い勝手の向上が強力なのだ。

最近は搭載例が増えてきた指紋センサー。だが、Mate Sの指紋センサーは端末のロック解除以外にも役立つ場面が多い

 まず通常の認証機能だが、Mate Sではスリープ状態でセンサーに指を置くと、端末の起動とロック解除が一気に行なわれて、端末が操作可能な状態になる。これも指紋センサーを搭載した他スマホと比べても便利な部分だ。また、最新技術の「Fingerprint Sense 2.0」により、検出スピードや精度が従来モデルの2倍となっている。時間的には実は約0.5秒短縮されただけなのだが、使いたいときにすぐにサッと確実に反応してくれるのが非常に快適である。

ロック解除以外に指紋センサーでこんなに機能が使える!

 前述したように指紋センサーをセキュリティー機能以外にも利用できる。具体的には、指紋センサー上で指を上下にスライドさせると通知領域を開閉できたり、ギャラリーの全画面表示の際に指を左右にスライドさせることで画像を切り替えられる。つまり、指紋センサー部分をタッチパッドのように使えるわけだ。

 特に便利なのが通知領域の開閉。Mate Sは5.5型と比較的大型な端末だけに、画面の最上部にある通知領域にアクセスするには両手操作か、片手なら持つ位置をわずかに変更する必要がある人が多いと思うのだが、そうした操作のワンクッションが発生しない。これは大きい。

ホーム画面で指を上下にスライドさせると通知領域の開閉。タッチパッド感覚だ

 ほかにもセンサーの長押しでカメラのシャッターを切ったり(自撮りをする時に特に便利!)、着信に応答したりといった操作も可能。ちなみにこれらの操作は登録した指以外でも反応するようになっていて、このことも使い勝手を向上させている。

拳でタッチや文字を描くといろんな操作が可能に

 もうひとつのタッチ機能「Knuckle Sense 2.0」も強力だ。指の関節部分でコツンと画面を叩いて操作するもので、すでに発売中の「HUAWEI P8max」にも搭載されている機能だが、Mate Sではさらに進化している。

Knuckle Senseは拳の指の固い部分で画面をコツンと叩くことで特定の操作が可能というものだ

 関節部分で画面を2回ノックしてスクリーンショットを撮ったり、画面操作を録画することなどが可能。指の関節部分でタップしたあと図形を描くと、その部分だけを選択してスクリーンショットを撮れるという機能もあり、写真の切り抜きなどの用途が考えられる。

 このKnuckle Senseで便利に感じたのは、アルファベットを描画することで特定のアプリを起動する機能だ。描画できるのは「c」「e」「m」「w」の4種類で、それぞれに好みのアプリを割り当てられる。どんな画面からでも一発で目当てのアプリを起動でき、これに慣れてしまうと通常のアプリ起動を面倒に感じるほど快適だ。

拳でタッチしてそのまま文字を描くだけでアプリを起動できる

起動するアプリはカスタマイズも可能

オートでもマニュアルでも高画質に撮影できるMate Sの強力カメラ

 ビジネスシーンで役立つ機能が多いMate Sだが、ここからはプライベートで活用機会が多いカメラ機能を見ていこう。

リアのカメラは4色イメージセンサーの1300万画素。光学式手ブレ補正も搭載している

 Mate Sのリアカメラには、通常のRGBにWhiteを加えた1300万画素4色イメージセンサーを搭載。光学式手ブレ補正や2色フラッシュも特徴となっている。インカメラは800万画素で、メイン用途であるセルフィーの際に効果を発揮するソフトライトLEDを備えている。

 機能面では、マニュアルカメラのように各種設定を細かく指定できる「プロモード」に注目。これは露出や色味、シャッタースピード、ホワイトバランス、ISO感度などを自分好みに変更し、思いどおりの絵作りができるというものだ。マニュアル設定というと難しいイメージがあるかもしれないが、設定を変更するとプレビューにリアルタイムで反映されるので、写真の仕組みに詳しくなくても十分に使えるはずだ。特にホワイトバランスは少し変更するだけで写真の印象を大きく変えられる。

ISO感度やホワイトバランスなどを自由に変更できる「プロモード」が用意されている

 また、3種類のモノクロフィルターもおもしろい。標準モノクロのほかに、コントラストを強めにした「インパクト」と柔らかな空気感を表現できる「ND」があり、対象物によって使い分けが可能。こちらもリアルタイムでプレビュー確認できるので、いろいろと試しながら利用できる。

特徴的なモノクロ写真が撮れるフィルターも用意されている。

 従来モデルから引き継いだ機能もスグレモノ。長時間露光を行なうことにより光の軌跡を際立たせた夜景写真などが撮影できる「ライトペインティング」、独自アルゴリズムに基づいたスローシャッター撮影で夜景撮影を行なう「スーパーナイト」モードも楽しめる。

こちらは「スーパーライト」モード

 以下は、Mate Sを散歩に持ち出して撮影してみた作例だ。特に設定を意識せずに何気なく撮った写真も、マニュアル設定やフィルターを使用した写真もあるが、Mate Sのカメラの優秀さが理解いただけると思う。

 Mate Sは、公式オンラインストア「ファーウェイ Vモール」や家電量販店の主要店舗、MVNOなどで販売中。実売価格は税抜7万9800円。カラバリはミスティークシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールドの3色となっている。

カラバリは3色が用意されている

「HUAWEI Mate S」の主なスペック
ディスプレー 5.5型有機EL
画面解像度 1080×1920ドット
サイズ 約75.3×149.8×7.2mm
重量 約156g
CPU HiSilicon Kirin 935
2.2GHz+1.5GHz(オクタコア)
メモリー 3GB
ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC(最大128GB)
最大通信速度 下り最大150Mbps
対応ネットワーク FD-LTE:バンド1/2/3/4/5/7/8/12/
17/18/19/20/25/26/28
TD-LTE:バンド40
W-CDMA:バンド1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
OS Android 5.1
カメラ画素数 リア:1300万画素/イン:800万画素
バッテリー容量 2700mAh
SIM形状 nanoSIM
カラバリ ミスティークシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールド
価格(税抜) 5万9980円

(次ページでは、「CES 2016でファーウェイはさらに新製品を発表!」)

カテゴリートップへ

この連載の記事
ファーウェイ・オンラインストア 楽天市場店