SIMフリースマホやモバイルルーターなど、ファーウェイ製端末の魅力をお伝えしている「ファーウェイ通信」。今回はSIMフリースマホのフラグシップモデル「HUAWEI Mate S」(以下、Mate S)のより詳しい活用法を紹介していく。ビジネスでもプライベートでも使いこなせる機能の数々を見ていこう。
薄型のメタルボディーが美しいフラグシップモデル
片手持ちも苦にならないサイズ
昨年9月にIFA2015で発表され、12月に日本でも発売されたMate S。ファーウェイ通信でもいち早くレビューを掲載したが(関連記事)、その数々の機能を1つずつ見ていく前にあらためてスペックとデザインをチェックする。
CPUはオクタコア「Hisilicon Kirin 935」(2.2GHz+1.5GHz)のbig.LITTLE構成で、高性能4コア+省電力4コアの組み合わせによってCPUパワーと省電力性を両立している。加えて、3GBメモリーや32GBストレージ、2700mAhバッテリー、Android 5.1など、ファーウェイのグローバルフラグシップ機にふさわしいスペックだ。
5.5型のAMOLEDディスプレーの表面には2.5Dラウンドエッジ加工が施された最新世代のGorilla Glass 4を採用。表示が美しいだけでなく、強度も非常に強い。フルHD(1080×1920ドット)の解像度に加えて、画面コントラスト比は180万:1と高いのも特徴だ。
デザインについては、プレミアム感の際立つ仕上がりが目立つ。薄さ約7.2mmというフルメタルシェルのボディーは非常に質感が高く、高級感を醸し出している。側面は上下ともにエッジを切り落としたダイヤモンドカットが施されていて、メタルの輝きが印象的である。
本体背面は弧を描いた、いわゆるアーク形状になっており、手のひらへのフィット感が心地よい。手に持ってみると、見た目から想像するよりもずっと軽量なことに驚かされる。5.5型だが超挟額縁のため、横幅は約75.3mmと片手持ちも苦にならないサイズ感だ。
ホワイトボードを撮影した写真を見やすく補正
ボイスレコーダーは方向を設定可能
ここからはMate Sに搭載された便利な機能について詳しく紹介していこう。まずはビジネスタイムでの活用。仕事の現場で確実に活躍してくれる「自動矩形補正」と「スマートレコーダー」からだ。
自動矩形補正は、標準カメラの設定メニューから「文書撮影」を選んで起動するもので、フレーム内にある書類や名刺などを自動で認識し矩形補正して撮影してくれる。試しに、名刺や書類の撮影を試してみたが、まったくストレスなく使用できた。矩形補正の専用カメラアプリもアプリストアにはあるが、端末標準の機能でこれを実現できるのはうれしいところだ。
個人的には会議室のホワイトボードの取り込みも可能な点が便利だと感じた。テキストに起こすのは少々面倒だが、サッと撮影して後から利用したいというケースは意外に多い。部署内での情報共有のツールとしても活躍してくれそうだ。
ちなみに、試しに自宅のテレビ画面も「文書撮影」してみたが、問題なく認識して撮影してくれた。利用機会はあまり多くないかもしれないが、覚えておくと役立つだろう。
もうひとつのスマートレコーダーは、3つの内蔵マイクで方向を検知する録音アルゴリズムを利用した機能だ。これが搭載された標準のレコーダーアプリには、「会議」「インタビュー」「ノーマル」という3つの録音モードがあり、シチュエーションに最適なモードを選択できる。
もっとも利用頻度の高そうな会議モードでは、本体内蔵の複数マイクを利用して自動的に音源を検知し、最適な録音をしてくれる。集音したい方向や角度を指定することも可能なので、会議で特定の話者の声は確実に録りたいというような場面で役立つ。
ライターの筆者にとっては、インタビューモードの利用価値が特に高いと感じる。実際に利用してみたが、音質もクリアで十分に使えるという印象だった。1対1の打ち合わせなどでもインタビューモードを利用するとよいだろう。
(次ページでは、「指紋センサーの用途はセキュリティー機能だけじゃない!」)
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