「ポタフェス 2015」レポート 第2回
本当にケーブルレスなBluetoothイヤフォンなど個性派ぞろい
“ポタフェス 2015”で見つけたこだわり機器たち
2015年12月23日 09時00分更新
ノイズキャンセル&Bluetoothと多機能を凝縮したパロットの「Zik 3」
ヘッドホンの新製品では、海外ではすでに発表済みの製品となるがフランスのパロット社による「Zik 3」の出展にも注目。
Zik 3とは、ノイズキャンセルとBluetooth接続に対応した多機能ヘッドフォン。ヘッドフォンの右側のハウジング外側がタッチパッドになっており、中央部のワンタップ、上下フリックでボリューム操作、フリックで曲送り・戻しと、一見シンプルな外見ながら機能性を重視した設計となっている。内蔵バッテリーによる連続駆動時間は18時間で、ワイヤレス給電技術“Qi(チー)”への対応で、よりスマートに運用できる設計となった。
「Zik 3」が多機能のワイヤレスヘッドフォンとして大々的に注目される理由は、高音質、ノイズキャンセルとBluetooth接続したというだけに止まらないアプリの多機能ぶりにある。
「ノイズキャンセル」の機能を例に挙げれば、外部によるアクティブノイズキャンセル対応はもちろんのこと、アプリ上の画面からタッチ操作でその効き具合の度合いの調整も可能。非常にユニークなことに、人の声の帯域もカットするノイズキャンセルまで有効にできる。
従来のノイズキャンセル機能はノイズとして認識しやすい低音部のみを対象になっていたが(時としてノイズキャンセルを有効にしても人との会話に支障にならないとセールストークに用いられてきた)、Zik 3ではその効果もアプリ上から選べるというわけだ。
音質についても32bitのデジタルプロセッシングによって、「ワイヤレスイヤフォン」や「ノイズキャンセルイヤフォン」という音質のマイナスイメージを覆すほどに音が良い。
スマホアプリからの「Vocal」「Cristal」「Club」「Punchy」「Deep」「Pop」と音の方向性をグラフィカルに表した画面か、らタッチパネル操作でお好みにカスタマイズできる。ほかにも、USB DAC内蔵によるPC直結によるハイレゾ再生、「Apple Watch」との連動なんて機能までも搭載している。
ヘッドフォンがデジタル化したら可能にあるであろう、おおよそすべてのことを本体の機能とアプリの連動で実装してしまったZik 3。「ポタフェス 2015」の会場でも発売ラインアップや価格は未定とのことだが、海外で先行する最新モデルの発売にも期待だ。
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