ヤバいので前置きなしで紹介するけど「アンリミテッド・ハンド」が超すごい。東大ベンチャーH2Lが開発しているVRゲームコントローラーだ。腕に貼りつけると身ぶり手ぶりからゲームキャラを動かせるやつ。
これなんと入力だけじゃなく出力も可能。電気刺激と振動モーターの合わせ技で、指を1本ずつ制御できる。ゲームキャラの頭をぽんぽんできるし、指先に止まった鳥の重さを感じられるし、拳銃の反動を受けることもできる。
技術を応用すれば、逆にソフトで入力したとおりに指を動かすこともできる。初心者がプロみたいに琴を弾いたり、匠の指さばきをデータとして保存・再生できるようになる。ロボットにつなげれば指でつまんだりさせたりもできる。
キックスターターでクラウドファンディングをしたところ7万5000ドルが集まったという。さもありなん。盛り上がりはじめているハプティクス、触覚デバイスなのだけど、ここまで大風呂敷広げるところ初めて見たのでたいへん驚いた。
岩崎健一郎代表は「VRコントローラーのデファクトスタンダードをめざす」と鼻息荒い。世界はVR、ハプティクスデバイスの競合だらけ。ソニーのような大手ともうまく組み、日本のコントローラーは最強と言われるようがんばってほしい。
やばいテクノロジーベンチャー7社が豊洲に集結
アンリミテッド・ハンドが登場したのは豊洲ピッチのステージ。観衆1000人の前でTEDよろしく事業内容をプレゼンした。これは一体何なのか。時をさかのぼること1時間、おなじステージではダンサーが頭をついてぐるぐる回っていた。
ベンチャー支援企業のトーマツベンチャーサポートから、年末恒例のコンテスト「モーニングピッチスペシャルエディション」を開催すると聞いて来たのだった。間違えてないかと不安になってきたところで、ステージの端から声が聞こえた。
「安心してください、合ってますよ!」
とにかく明るい安村、と期待をこめて見上げると、そこにはトーマツ印の赤いパーカーを着た司会者のふたり。いつも木曜朝7時にピッチイベント「モーニングピッチ」をやっているおなじみの顔だった。安村ではなくがっかりしたが安心した。
ブレイクダンサーは世界大会で日本人として初優勝したスパルタ二ックロッカーズ。コンテストのテーマが「世界に挑戦するベンチャー」だからという話だった。
登場したのは7社のテクノロジーベンチャー。全自動洗濯物折り畳み機、生体認証技術、超小型衛星など、製品ジャンルもさまざまだ。WiL、グローバルブレイン、サムライインキュベートなど業界から審査員が集まり、No.1を決定した。
なかでも、とくにやばかったのは画像解析系だった。