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人間の指を電気で動かすウェアラブルデバイスだと……モーニングピッチスペシャルエディション2015

2015年12月17日 16時31分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 ヤバいので前置きなしで紹介するけど「アンリミテッド・ハンド」が超すごい。東大ベンチャーH2Lが開発しているVRゲームコントローラーだ。腕に貼りつけると身ぶり手ぶりからゲームキャラを動かせるやつ。

 これなんと入力だけじゃなく出力も可能。電気刺激と振動モーターの合わせ技で、指を1本ずつ制御できる。ゲームキャラの頭をぽんぽんできるし、指先に止まった鳥の重さを感じられるし、拳銃の反動を受けることもできる。

 技術を応用すれば、逆にソフトで入力したとおりに指を動かすこともできる。初心者がプロみたいに琴を弾いたり、匠の指さばきをデータとして保存・再生できるようになる。ロボットにつなげれば指でつまんだりさせたりもできる。

VRで銃の反動を感じたり、キャラをもふもふしたりできる

電気刺激と振動モーターの合わせ技で指を1本ずつ制御できる

 キックスターターでクラウドファンディングをしたところ7万5000ドルが集まったという。さもありなん。盛り上がりはじめているハプティクス、触覚デバイスなのだけど、ここまで大風呂敷広げるところ初めて見たのでたいへん驚いた。

 岩崎健一郎代表は「VRコントローラーのデファクトスタンダードをめざす」と鼻息荒い。世界はVR、ハプティクスデバイスの競合だらけ。ソニーのような大手ともうまく組み、日本のコントローラーは最強と言われるようがんばってほしい。

やばいテクノロジーベンチャー7社が豊洲に集結

 アンリミテッド・ハンドが登場したのは豊洲ピッチのステージ。観衆1000人の前でTEDよろしく事業内容をプレゼンした。これは一体何なのか。時をさかのぼること1時間、おなじステージではダンサーが頭をついてぐるぐる回っていた。

 ベンチャー支援企業のトーマツベンチャーサポートから、年末恒例のコンテスト「モーニングピッチスペシャルエディション」を開催すると聞いて来たのだった。間違えてないかと不安になってきたところで、ステージの端から声が聞こえた。

 「安心してください、合ってますよ!」

 とにかく明るい安村、と期待をこめて見上げると、そこにはトーマツ印の赤いパーカーを着た司会者のふたり。いつも木曜朝7時にピッチイベント「モーニングピッチ」をやっているおなじみの顔だった。安村ではなくがっかりしたが安心した。

 ブレイクダンサーは世界大会で日本人として初優勝したスパルタ二ックロッカーズ。コンテストのテーマが「世界に挑戦するベンチャー」だからという話だった。

なぜかダンサーが登場(左)、トーマツの赤いパーカーが目立つ(右)

朝10時から豊洲ピッチに約1000人のベンチャー関係者が集まった

 登場したのは7社のテクノロジーベンチャー。全自動洗濯物折り畳み機、生体認証技術、超小型衛星など、製品ジャンルもさまざまだ。WiL、グローバルブレイン、サムライインキュベートなど業界から審査員が集まり、No.1を決定した。

 なかでも、とくにやばかったのは画像解析系だった。

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