ソニーデジタルネットワークアプリケーションズが、統合型拡張現実感技術「SmartAR」のSDKの提供を決定。個人の開発者や他社のアプリケーションでも使えるように、2016年1月からサイバネットシステムでの販売を計画しています。
Android、iOS、Unityに対応したStandard版が1アプリIDにつき10万円(税別)。さらにWindowsにも対応したEnterprise版が年額100万円(税別)です。
SmartARはソニーグループ内や他社での施策で、すでに一般の人でも目にしている技術。代表的な実績としては、初音ミクのパッケージでお馴染みの目薬「ロートデジアイ」の「初音ミク AR LIVE」や、2013年7月にドコモ「Xperia feat. HATSUNE MIKU」のPR施策で六本木ヒルズ内メトロハットで開催された「HATSUNE MIKU AR STAGE」で活用されてきました。
おもな特徴は3点。1点目は、一般的なARの表示に必要な“マーカー”が不要なところ(厳密に言えば任意の画像をマーカーとして認識できること)。2点目は、独自の画像処理エンジンにより性能差のあるスマホなどでも快適に動作すること。そして、カメラの捕らえる3次元空間を把握することでマーカーに貼り付くようなものだけでなく、空間を自由に使った表現が可能な点が挙げられます。
そのほかにも乃木坂46とのコラボやアニメ「電脳コイル」のBlu-ray Boxの特典などでも活用実績があります。Standard版は10万円ということで「手軽に」とは言いづらいですが、個人の開発者でも購入可能となっているので、本格的なARアプリを開発したいデベロッパーや各企業の担当者の方はぜひチェックしてみてください。
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