Ultra HD Blu-rayはまだでもその実力は怪物級!!
パナソニック「DMR-UBZ1」
初のUltra HD Blu-ray対応モデルであるパナソニックのDMR-UBZ1は、同社BDレコのハイエンドモデルでもある。テレビチューナーを3基内蔵し、HDDは3TBという仕様のBDレコだ。
従来モデルとなる「DMR-BZT9600」の作りを踏襲したものになっており、外観からの違いは、天面にUltra HD Blu-rayの刻印が刻まれている点、フロントパネルのデザインが、そのほかの最新モデルを踏襲した仕上げになっていることくらいだ。
厳重に作り込まれた高剛性シャーシの採用は共通だが、さらに徹底した作りとなっている。ドライブメカは従来は制振および静粛性のためのドライブシェルターに被われていたが、さらにドライブベースを加えることで、制振性を向上。読み取り精度を向上している。また、ドライブベースはシャーシ自体の剛性を高めるセンターフレームとしても機能し、ボディーの高剛性化にも貢献している。
シャシー構成は従来の3層構造から4層構造へ強化。アルミプレートを新規に追加することで、振動低減や放熱性能の向上を図っている。
脚部のインシュレーターも、セラミック素材からハイカーボン鋳鉄にグレードアップ。これは、オーディオ用アクセサリーメーカーであるTAOCとの共同開発されたもので、振動の減衰特性が高く、しかも重量を増したことで低重心化にも貢献している。
さらに、回路設計でもデジタル基板とオーディオ基板を独立。ドライブ部とあわせて3ブロックが独立した構成となることで、互いの干渉や悪影響をなくしている。オーディオ基板はガラスエポキシ基板を採用し、銅箔の厚さを従来比2倍とすることで音質にも磨きをかけている。もちろん、数々の高音質パーツもぜいたくに使われる。
そして、USB端子(USB3.0端子への接続が推奨)に装着することで音質をグレードアップする「USBコンディショナー」が「MKII」に進化。基板の材質の最適化や非磁性炭素皮膜抵抗の組成を変更、銅箔の厚さを2倍として高域のS/Nを改善しているという。
実際に箱から出してみるとずっしりと重く、比較的コンパクトなボディーとは思えない密度感を感じる。がっしりとした作りは前モデルも共通だが、さらに重量が増し低重心となったことでずっしりとした安定感がさらに増している。
(次ページに続く、「Ultra HD Blu-ray再生のための多彩な変換出力に対応 4K動画のBD保存も可能!」)
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