2015年冬の注目スマホは、ソニーモバイルの「Xperia Z5」だ。ドコモ、au、ソフトバンクから販売される今回のモデルは、新設計の2300万画素カメラや指紋認証を搭載に加えて、外装はファッションに溶け込みやすい落ち着いたカラーと高い質感のフロストガラスを採用。内と外で大きくイメージを変えてきた。さらに、ドコモ向けには人気の小型モデル「Xperia Z5 Compact」に加えて、新たに4Kディスプレーを搭載したフラッグシップモデル「Xperia Z5 Premium」を投入。3モデルを展開する。
しかしなぜ、日本のAndroidスマホではXperiaシリーズが人気なのだろうか。第1回となる今回は「なぜ日本でXperiaが人気なのか」と題して、Xperiaシリーズのこれまでの歩みについて振り返っていく。
実は初代期はWindows Mobileだった!
国内向けの専用機能と海外スマホの高性能を両立
Xperiaブランドが生まれたのは2008年。当時は各国でW-CDMAなど高速な3Gデータ通信サービスの普及にあわせて、PCライクな機能を持ったSymbian OSやWindows Mobile搭載のスマートフォンが相次いで発売された。当時のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現ソニーモバイルコミュニケーションズ)も、海外ではSymbian OSスマホに加えてWindows Mobileを搭載の初代Xperia「XPERIA X1」を投入。日本の携帯電話とは別に、海外では複数のOSのスマートフォンを手がけていた。
この2008年にはアップルからiPhoneの2世代目モデル「iPhone 3G」が登場。スタイラス不要の指で動かすモダンなUIやApp Storeなど、従来のスマホOSよりも先進的な機能が話題となった。だが、iPhoneのiOSはアップルしか採用できない。そこで対抗馬のOSとして注目を浴びたのが、グーグル主導で開発が進められていた新OS「Android」だ。2008年にはHTC製の初のAndroidスマホ「T-Mobile G1」が発売される。
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