QNAPの「Turbo NAS」シリーズから、AndroidとQNAP独自NAS OS「QTS」を搭載したNAS「TAS-168」と「TAS-268」が発売された。Seagate製HDDを標準搭載する。
デュアルOSを採用した初めてのNASで、QNAP独自技術によるNAS OS“QTS 4.2”とスマートフォンやタブレットで採用されているAndroid 4.4.4が相互に連携しつつ同時に動作する。
Android側からはQFile, QvideoなどのQNAP独自アプリにより、ローカルアドレス宛でNASのデータ領域にアクセス可能。これにより、PCやスマートフォンなどからNASに保存した動画・画像などのマルチメディアファイルを、簡単にHDMIポートから出力/再生して楽しめる。
ハードウェアデコードによりHDMIポートからは4k2k(H.265)コンテンツを出力することも可能だ。もちろん、一般的なAndroid端末と同様にPlayストアからアプリを追加することもできる。
NASとしては、最新版独自OS QTS 4.2により、Windows/Macのプラットフォームを問わないファイル共有、myQNAPcloudサービスによるリモートアクセス機能、デバイス間でデータを同期するQsync、クラウドサービスへのバックアップ機能などをサポート。
CPUはARM 1.1 GHz デュアルコアプロセッサーで、メモリーはDDR3 2GB。インターフェースはギガビットLAN×1、USB 3.0×1(全面)、USB 2.0×4(背面)、HDMI×1を搭載。「TAS-168」は2TB(ST2000VN000)、「TAS-268」は4TB(ST2000VN000×2)を標準搭載しているため、HDMIディスプレーに接続してAndroidの初期設定をするだけで利用できる。
価格は「TAS-168」が4万2800円、「TAS-268」が5万7800円。パソコンショップアークやオリオスペック、ツクモパソコン本店、TSUKUMO eX.で販売中だ。