このページの本文へ

ノートからデスクトップまで、3万円前後の格安PCを買う! 第1回

1万円台からのスティックPC、使ってわかった便利な点&苦労する点

2015年11月16日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

初期セットアップは意外に面倒?
スティック型PCを使ってみた!

「Diginnos Stick DG-STK2F」。本体上面中央が排熱ファンの排気スリット。サイズは、およそ幅109×奥行き40×高さ18mm、重量約60g

「Diginnos Stick DG-STK2F」。本体上面中央が排熱ファンの排気スリット。サイズは、およそ幅109×奥行き40×高さ18mm、重量約60g

 前ページで紹介した中から、今回はサードウェーブデジノスの「Diginnos Stick DG-STK2F」(Windows 10 モデル K/05436-10a)を実際に使用してみた。Windows 10を搭載したファン付きのスティック型PCだ。

 持ってみると、すっぽり手に収まるサイズ感。筐体はプラスチックで、ファンなし製品のようなアルミボディーのひんやり感はない。

 サイズ的には持ち運びに支障はなさそうだが、HDMI端子がむき出しでカバーやキャップなどは付属しないので、カバンなどに入れてそのまま持ち歩くのには若干の不安があるかもしれない。

HDMI端子側を本体正面としたときの本体右側面。左からMicroUSBポート、microSDカードスロット

HDMI端子側を本体正面としたときの本体右側面。左からMicroUSBポート、microSDカードスロット

本体左側面。左からUSBポート、電源供給用のMicroUSBポート、電源スイッチ

本体左側面。左からUSBポート、電源供給用のMicroUSBポート、電源スイッチ

付属品はHDMI延長ケーブル、ACアダプタ+給電専用Micro USBケーブル、Micro USB-USB(メス)変換ケーブル

付属品はHDMI延長ケーブル、ACアダプタ+給電専用MicroUSBケーブル、MicroUSB-USB(メス)変換ケーブル

 DG-STK2Fを箱から取りだしたら、さっそくセットアップといこう。

 運用するときの入力デバイスはBluetoothキーボードと同マウスでワイヤレス状態が最適。しかし初期設定では、基本的に有線マウスとキーボードが必須となる。このスティック型PCの初期設定で1つのポイントとなるのが搭載されるUSBポートの数だ。

 DG-STK2Fは、入力用のUSB端子を2基搭載する。うち1基はmicroUSBポートだが、USB(メス)変換プラグが付属するので、普通のUSBポートと同様に使える。

 USBポートが2基搭載されていると何がいいのかといえば、この初期設定のときにUSBハブを用意しなくて済むことだ。これは運用するときにも同様のメリットとなる。USBハブなどを介さずに2台のUSB周辺機器を接続できることになるからだ。

 初期セットアップの手順は、キーボード・マウスの接続→電源USBの接続→ディスプレーのHDMI端子に挿入→電源スイッチオンとなる。これでWindows(このモデルの場合はWindows 10)が立ち上がる。

まずはキーボードを接続。ここではフルサイズのUSBポートに接続した

まずはキーボードを接続。ここではフルサイズのUSBポートに接続した

マウスを接続。同梱されていたMicroUSB-USB(メス)変換ケーブルを使って接続している

マウスを接続。同梱されていたMicroUSB-USB(メス)変換ケーブルを使って接続している

専用ACアダプターを付属のUSBケーブルに接続したあとでACアダプターは電源タップへ

専用ACアダプターを付属のUSBケーブルに接続したあとでACアダプターは電源タップへ

ディスプレーのHDMI端子へDG-STK2Fを接続する。ただし、ここで使用したディスプレーは、DG-STK2F本体と端子周りが干渉して直接接続できなかったため、付属のHDMI延長ケーブルを使っている

ディスプレーのHDMI端子へDG-STK2Fを接続する。ただし、ここで使用したディスプレーは、DG-STK2F本体と端子周りが干渉して直接接続できなかったため、付属のHDMI延長ケーブルを使っている

最後に電源スイッチを長押ししてオンに。ほどなくしてWindowsが起動する。試用したDG-STK2FはWindows 10搭載モデルなので、Windows 10の初期起動プロセスが開始された

最後に電源スイッチを長押ししてオンに。ほどなくしてWindowsが起動する。試用したDG-STK2FはWindows 10搭載モデルなので、Windows 10の初期起動プロセスが開始された

 ここで注意したいのは付属のACアダプターと給電用のUSBケーブルの組み合わせだ。スティック型PCは、テレビやディスプレーのHDMI端子に差し込む以上、設置場所が限られてしまう。

 もちろん、このDG-STK2Fも同じだ。キーボードやマウスは初期セットアップ後にワイヤレス化するとしても、DG-STK2Fの場合は電源供給に専用ACアダプターと給電用USBケーブルの組み合わせが必須とされている。

 付属する給電用USBケーブルが約60cmとあまり長くないため、電源供給のためのケーブルの取り回しを考慮する必要がある。

 ちなみに、USBケーブルを手持ちの長めのものと交換してみたが、ケーブルによっては起動できないことがあった。また、ACアダプターを使わずにPCやUSBハブのUSBポートから給電しようとしたときも起動不可となった。安定した動作のためには、付属のACアダプターと給電用のUSBケーブルの組み合わせが必須となるだろう。

 初期セッティングの完了後、無線LANの設定、Bluetoothキーボード/マウスのペアリングを完了し、これで一通り使えるようになった。

(次ページへ続く、「ゲームはキビシイ 使ってみてわかるスティック型PCのあれやこれ 」)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン