このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

ノートからデスクトップまで、3万円前後の格安PCを買う! 第1回

1万円台からのスティックPC、使ってわかった便利な点&苦労する点

2015年11月16日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ゲームはキビシイ
使ってみてわかるスティック型PCのあれやこれ

参考までに「Crystal Disk Mark」の数値。eMMCの特性どおり、HDDよりは速いがSSDには及ばないもののランダムアクセスはそれなり、という結果になっている

参考までに「Crystal Disk Mark」の数値。eMMCの特性どおり、HDDよりは速いがSSDには及ばないもののランダムアクセスはそれなり、という結果になっている

 セットアップ後、いろいろとDG-STK2Fを触ってみた。

 まずその起動時間だが、電源オフ状態から電源スイッチをオンにし、Bluetoothキーボード、マウスが有効になるまでは約20秒(パスワード設定なしの状態)。HDMI端子に差して「すぐ」使えるというのは事実のようだ。

 なお、[スタート]メニューの「電源」には「シャットダウン」「再起動」のみが表示されている。「スリープ」させることはできないようだが、起動が速いので使わないときはサックリとシャットダウンしてしまえばいいだろう。

 次に「Amazonプライムビデオ」でフルHDのストリーミング動画を視聴してみた。フル画面にして某海外ドラマ作品などを視聴したのだが、約60分のストリーミング再生中、ほぼ常時HD画質で再生できた。

 バックグラウンドでおそらくWindows更新ファイルのダウンロードか何かの作業が行なわれているときに若干レートが落ちる現象もあったが、気になってドラマの内容に集中できなくなるようなほどではなかった。

 リビングでネットのストリーミング動画を見るようなときも、サッと差してすぐさま再生を開始するような操作も問題なさそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果。「標準品質(ノートPC)」での結果は惨憺たるもの

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果。「標準品質(ノートPC)」での結果は惨憺たるもの

ドラクエXならなんとか……と思いきや、「標準品質/ウィンドウ」でのベンチマークの結果は「重い」。ちょっとキビシイようだ

ドラクエXならなんとか……と思いきや、「標準品質/ウィンドウ」でのベンチマークの結果は「重い」。ちょっとキビシイようだ

 ゲームに関してはやや荷が重そうだ。「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では「動作困難」と表示された。

 低スペックPCにも優しいとされる「ドラゴンクエストXベンチマーク」でも「重い」という結果に。ゲームに関しては、どこでも快適プレイということはなかなか難しそうだ。もちろん、Microsoftストアで提供されているような落ちモノゲームなどの動作に支障はないが、果たしてスティックPC+大画面の環境でプレイする必要があるだろうか?

 そして、ある程度操作している内に、内蔵冷却ファンが回りはじめた。CPUの負荷に応じ、2段階程度の回転数でファンが回るようだ。

Androidアプリ「騒音測定機」でファン音を簡易的に計測。本体から1mの距離で1分ほど計測してみると、多少の上下はあるもののおよそ30db程度のファン音が発生していることがわかる

Androidアプリ「騒音測定機」でファン音を簡易的に計測。本体から1mの距離で1分ほど計測してみると、多少の上下はあるもののおよそ30db程度のファン音が発生していることがわかる

 小型ファンのためかやや高音のノイズ的な音はするものの、うるさいというほどではない。スマホの簡易騒音測定機で計測してみても、およそ30db程度だ。

 なお、ファン部分に手をかざしてみても、「熱い」と感じるほどの排気ではない。ただ、本体を握ってみるとそれなりの高温となっているのがわかる。ファンレスモデルに比べると音は気になるかもしれないが、熱暴走などを気にしながら使うよりはよっぽどいいだろう。

気軽に使えるPCとして1台あると便利

 3~4年ほど前、ちょっとだけ流行りかけたスティック型Android端末を自腹で購入して使ってみたものの、非常に動作が重く、独特なUIもたたってその使い勝手はあまりいいとは言えず、ほぼ使わず放ってしまった筆者。

 なので今回も、それほど期待せずにDG-STK2Fを使ってみたのだが、Windowsの操作は普通に快適だし、ストリーミング動画の再生もまったく不自由なかった。価格も価格だし、それこそどこでも気軽に使えるPCとしてスティック型PCが身の回りに1台あってもいいかも、と思った次第である。

 次回は3万円前後のノートPCについて紹介する。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン