2015年秋冬モデルではOSがWindows 10へと移行しただけでなく、CPUに第6世代Core搭載モデルが登場するなど、ソフト・ハードの両面とも新しくなっているPCが多い。特に第6世代Coreはコードネーム「Skylake」(スカイレイク)で呼ばれていた頃から注目されている。高速なDDR4メモリーへの対応、高速エンコード機能“QSV”では新たに高圧縮動画形式H.265/HEVCに対応した。さらに、DirectX12に対応した最新のCPU内蔵GPU、14nmプロセスによる省電力と低発熱など、ざっと見ていくだけでも驚くほど進化している。モバイルノートPCにおいてはバッテリー駆動時間は飛躍的に伸び、据え置きで使うホームノートPCではいままでのPCよりもパワフルな作業が期待できる。
とはいえ、これはあくまでCPU単体での話。PCに搭載した時の性能がどのくらい進化してるのかを見るため、比較用にCoreシリーズを初搭載した5年前の機種と、1世代前の機種を用意して細かくチェックした。
5年前のPCと1世代前の機種と比べてみる
5年前のノートPCのCPUとはいえ、Core i5-430Mは定格の動作クロックが2.26GHz(最大2.53GHz)と高め。Core i5-5200Uが2.2GHz(最大2.7GHz)、Core i5-6200Uが2.3GHz(最大2.8GHz)なので、動作クロックに関しては最大でも1割程度の差しかなく、いずれも2コア/4スレッドだ。そのため、性能もそれほど変わらないように思えてくる。そこで、3Dグラフィックと動画エンコード速度を中心に、実際に性能がどのくらい変わるのかをベンチマークで検証していく。
