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ベーゴマの要素をスマホアプリに落とし込んだ

ベーゴマを回せない開発者にスマホアプリ「ベーモンキングダム」開発秘話を聞く

2015年11月11日 17時00分更新

文● ちゅーやん

 パオン・ディーピーがiOS/Android向けに配信中のアプリ「ベーモンキングダム」をご存知だろうか。
 「ベーモンキングダム」は8月末にiOS版が配信されたことを皮切りに、10月の頭には50万ダウンロードを突破した“ベーゴマ”を題材としているスマホゲームだ。「ベーモンキングダム」は対戦型のRPGで、全国のユーザーとランキングを競う大会も開催している。

 しかし、なぜこのご時世に“ベーゴマ”を題材としたアプリを配信したのか、気になったので開発者にインタビューを行なった。

プロデューサー落合信也氏(左)、ディレクター山内智史氏(右)

ベーゴマを回せないので実際のベーゴマの同好会を見学した

── ベーゴマが題材というのが気になりすぎて、思わず押しかけてしまいました。本日はよろしくお願いします。単刀直入にお伺いしますが、なぜベーゴマなんですか。

落合信也氏:パオン・ディーピーにてアプリを開発する上での前提として“今までに無い題材を扱う”というものがあります。古くからある遊びの文化として何か題材にできないかということで模索していました。

山内智史氏:そこで、遊びをリバイバルするということで、アプリ界隈で再現されていない“ベーゴマ”をテーマにしました。ベーゴマ自体のアプリはいくつかありますが、現在の流行しているアプリのインターフェースなどでは見かけなかったので採用しました。

── 「ベーモンキングダム」を遊んでもらいたい年齢層は40代以上の方という勝手なイメージがありますがどうなんでしょうか。

落合信也氏:基本的には普段からスマホゲームを遊んでいる10~30代の方をターゲットとしています。ただ、今年9月に開催した東京ゲームショウでは小学生くらいの子が親御さんといっしょに遊ぶシーンがかなり見られました。

── どういった様子で親子で遊ばれていたのでしょうか。

落合信也氏:「ベーモンキングダム」には“対面対戦”という機能があります。対面対戦はひとつのデバイスで向い合って対戦するという機能です。主にタブレットPCなどで使っていただきたい機能で、親子で遊ぶきっかけにもなったようです。

ひとつの端末さえあれば2人でいっしょに遊べる対面対戦

奥側と手前側のプレイヤーは画面中央で分けられ、自分のエリアをタップして行動できる

── 逆に小さいスマートフォンで好きな人と(現実の)距離を近づくために遊ぶことも…。

落合氏&山内氏:えっ…あ、はい。

── 話を戻しますが、私含め、若い世代だと本物の“ベーゴマ”を回したことが無い人も結構いるのではないでしょうか。

山内智史氏:実を言うと、私はベーゴマを回したことがありません!あのヒモを巻けないんです…。

落合信也氏:アプリ制作の取材を兼ねて、都内で日曜日に開かれているベーゴマの同好会に参加してきました。実際のベーゴマに触れることで、アプリに役立った要素もかなりあるんです。

── 例えばどんな要素を発見したんでしょうか。

落合信也氏:リングアウト要素を取り入れました。実際のベーゴマのように、相手のベーモンをバトルエリア外に弾き飛ばすことができます。

©PAON DP Inc.

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