第44回 東京モーターショー開幕!
まずは国産メーカーから紹介!
2年に一度の東京モーターショーが開幕した。全体のショーテーマは「きっと、あなたのココロが走り出す。」“Your heart will race.” というものだが、ホームでのモーターショーに向けた国産メーカー各社の出品を見ていると、その共通キーワードとして「夢」という一文字が浮かび上がってくる。
将来の夢のテクノロジーである「自動運転」や近未来の夢のパワートレインである「電動車両」への提案あり。そして、各社からスポーツカーをはじめとしたデザインコンシャスで乗って楽しそうな、まさにドライバーの夢をかなえるクルマが意外なほど出てきた。
東京モーターショーは世界五大モーターショーのひとつに数えられてはいるが、世界的にいえば実はこのところそのポジションを下げている。確かに少子高齢化が進む日本市場にはシュリンクするイメージが色濃く、世界的に“おいしい市場”ではなくなっているのだろう。かつてのように、スーパーカーメーカーが出展することもなく、今回もアメリカのメーカーは出ていない。
トヨタのカンファレンス。国内外からこんなに多くのメディアが詰めかけた。もはやどこで誰が喋っているのかわからないほど
それでも、国産メーカーの夢あふれるショーモデルの数々を見ていると、まだまだ日本市場はおもしろくなる! と実感できる2015年の第44回 東京モーターショーであった。
個性的なコンセプトモデルがずらり
トヨタ
2015年内の発売開始が予告されている4代目プリウスはリアルを感じさせる次の一台としてトヨタブースで注目の的。エンジンは1.8リッターで2つのモーターを組み合わせ、燃費性能は40.0km/Lという
新型プリウスのパワートレインやプラットフォームを使ったクロスオーバーといわれるトヨタの「C-HRコンセプト」。次のプリウスから採用される電動4WDもSUVの可能性拡大を期待させるデバイスだ
燃料フォーマットとしての水素社会を意識したコンセプトカー「FCV PLUS」は、単に水素でクルマを動かすだけでなく、水素による発電装置としても機能する。駆動は4輪インホイールモーターを想定している
ハイブリッドながら、メカメカしさを強調したトヨタのコンセプトカー「KIKAI」は名前の通りに、主要パーツがむき出しのスタイリングがノスタルジックと未来を融合させる。3人乗りで運転席はセンターシートだ
スポーツカーのエントリーモデル「S-FR」は、フロントミッドシップにエンジンを搭載、6速MTを介してリアを駆動するという純粋に走りを追求したパッケージのコンセプトカー。ボディは5ナンバーサイズに収まる
ハイテク満載の燃料電池車を公開
レクサス
レクサスの燃料電池コンセプトカー「LF-FC」は、インホイールモーターや自動運転といった先進テクノロジーのショーケース。全長5.3mという威風堂々としたフォルムは次世代LSのスタイリングを思わせる