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世界最高のWindowsノートPCが爆誕!?

デル、超狭額縁ハイエンドモバイル『XPS 13』やGTX960M搭載『XPS 15』を発売開始 (2/2)

2015年10月20日 15時45分更新

文● ジサトラアキラゆうこば

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デザイン担当者が語るXPSシリーズのこだわり

グローバル・デル・エクスペリエンス・デザイン・グループ ディレクターの、マック・トシユキ・タナカ氏

 XPS 13といえば、初登場時はそのベセル幅の狭さに驚かされた。新製品の発表に合わせて、そのデザインを担当した、グローバル・デル・エクスペリエンス・デザイン・グループ ディレクターの、マック・トシユキ・タナカ氏が来日した。

 「目指したのは、世界で最も小さく、美しいノートPC」。他社だと合成素材を使うこともあるようだが、美しさや性能以外にも「Authentic(本物の、最高の)」マテリアルにこだわり、素材選びや設計に4〜5年を費やした言う。

 ボディーのサイズについては、「競合他社は薄さを強調する。XPSは幅と奥行も小型化を図っている」と全体的にコンパクトになっていることがほかとの違いとした。

 XPSの3つの技術革新として、「コンピュータ数値制御によるアルミ削り出し」と「極限まで削ったベゼル」、「カーボンファイバー素材」を挙げた。

 まず、コンピュータ数値制御によるアルミ削り出しだが、耐久性と強度、美しさを実現できる方法である。

 同氏は「ホンダ『NSX』のシャーシやエンジンブロックにも使われている方法と聞いた」と述べ、アルミニウム合金のひとつの塊から45分かけて精密に削り出しているという。

削り出す前のアルミの1枚板

削り出し後、砂を使って研磨した天板

 続いて5.2ミリしかないベゼルについて、「リゾート地のプールのように空と水面の境界線がないようなディスプレーができないか」ということから、ことからデザインが始まった。(編集注:俯瞰してプールを見下ろすのではなく、プールの中に入り水位がゼロになっている状態がイメージに近いようだ)。

 このアイデアを実現するためにアジア各国のメーカーに打診したところ、日本のとあるメーカーが手を挙げ、実現した。ディスプレー面に採用したガラスは、スマホでも採用例が多い、米Corning社の「Gorilla Glass」を採用している。

約5.2ミリのベゼル幅を実現したInfinity Edgeスクリーン。日本メーカーとの共同開発によるものとのこと

 最後に紹介したのが、カーボンファイバー素材だ。ボーイング787などにも採用事例があるもので、パームレストは1枚の板を型に入れて切り出すので強度がある。同氏は実際に指ではじき金属音を聞かせながら、他社と比べて強靱で品質が高いことをアピールした。

パームレフト部のカーボンファイバー。しっかり編み込まれているのがわかる

 また、「日本のメーカー製PCよりじゃっかん重いという声を聞くが、カーボン素材自体のほかに、裏面に補強用マグネシウム素材が入っている」ことを挙げた。これは、入力時のたわみなどを防ぐためのもので、軽さを追求するだけでなく、使い勝手を損なわない工夫がなされている。

純正周辺機器や2in1モデルの発表は今後予定

 周辺機器は、同社のノートPC用モバイルバッテリーである「電源コンパニオン」も引き続き提供し、Thunderbolt 3対応のドッキングステーションなど新しい製品も用意中とのこと。

 なお、北米では既にリリースがあった「XPS 12 2in1」については、添田氏によると「今日は紹介できなかったが年明けぐらいに発表予定」とのことなので、今後の発表にも期待したい。

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