NASサーバー向け新OS「DSM 6.0 ベータ版」発表
アスク FAEの児島 雅之氏が登壇。NASサーバー向け新OSの「DSM 6.0 ベータ版」を発表し、製品の詳細を説明した。DSM 6.0では、64bitアーキテクチャーに対応。Btrfsファイルシステムに対応したほか、200TBを超えるペタクラスの共有フォルダが作成可能になった。
また、バックアップ機能も強化。大量のデータをバックアップする際に、HDDに書き出して物理的に移送し、バックアップ先のNASに組み込むことで初回バックアップにかかる膨大な時間を短縮可能になったほか、スナップショットが5分間隔で取得できるようになり、即座にデータ保護を実施しながらリカバリー時間を短縮できるようにもなった。
さらに、マルチテナント環境で複雑な環境も簡単に管理可能になるというlightweight技術の仮想化ソリューション「Docker DSM」のほか、完全仮想化技術により実現し、ライブマイグレーションも実行できる「Virtual DSM」も提供。Virtual DSMにより、サービスを中断したり、再構築しなくても仮想化DSMを2台のSynology NAS間でマイグレートすることが可能になった。
進化したマルチメディア機能も紹介
また、DSM 6.0で進化したマルチメディア機能も紹介。仮想ラベルや使いやすい管理機能を備えたブラウザーベースの新しいMailPlus Server パッケージや、表示/編集の権限を割り当ててスプレッドシートを素早く共有できるスプレッドシートなどを追加した。
そのほか、Video Stationを一新し、モバイルデバイス用にオフラインでのトランスコード変換が可能になり、Photo StationではWordPressやJoomlaなどのウェブCMSを統合。どちらもWindows 10にも対応する。Apple Watch向けにDS audioもリリースした。
DSM 6.0 ベータ版は6ヵ月のDSM ベータプログラムを経てユーザーからのフィードバックを集め、完璧なユーザーエクスペリエンスを目指すという。
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