アレーナ ダ バイシャーダのマウロ・フォルツマン会長は、「パナソニックとの連携は、2013年に大型スクリーンを設置するところから始まったが、パナソニックはパートナー以上の存在であり、フレンドである。
ワールドカップの開催時には、FIFAのパートナーであるソニーがスペシャルパートナーであり、大型映像装置もソニーを推薦されたが、我々のパートナーはパナソニック。そこで、パナソニックの機器を導入した。今後は、1階と2階の間にスタジアムを周回するようにフェイシアスクリーンを設置する計画である。今後は、このスタジアムを、パナソニックの最新機器によって、パナソニックの世界を実現し、ショールームとしても提示していきたい」とする。
続けて、「ネーミングライツに関しても、パナソニックにぜひお願いしたい」と笑う。
パナソニックブラジルの立川氏は、「アレーナ ダ バイシャーダ スタジアムは、パナソニックにとって、ポストオリンピックのBtoBソリューション事業の雛形となる。この実績をもとに、今後、デジタルサイネージシステムをブラジル国内だけでなく、それ以外の国にも展開していていきたい」とする。
インドアサイネージを低価格要求の高い東南アジア諸国にも
パナソニックでは、インドアサイネージの新たな提案手法として、小売業、病院、ショーケースなどをターゲットとした取り組みも開始する予定であるほか、ブラジルと同様にサイネージシステムの低価格要求が高い東南アジア向けにも広げたいという。
また、パナソニックでは、リオオリンピックの開催に向けて、リオデジャネイロの観光名所のひとつであるシュガーローフマウンテンとテクノロジーパートナー契約を締結。これに基づいて、シュガーローフ内のレストランにおいて、デジタルサイルネージを利用したデジタルメニューの設置のほか、デジタルサイネージによる案内トーテンの導入、ソーラーやLED照明などを設置することになる。こうした取り組みもBtoBソリューション提案の事例として活用することになる。
パナソニックでは、2015年度には、300万レアルを見込んでいるブラジルにおけるAV/サイネージ事業の売上高を、2018年度には約17倍となる5000万レアルにまで拡大させる考えだ。
ブラジル市場におけるAV/サイネージ事業の大幅な成長計画は、パナソニックのBtoBソリューションの成長に弾みをつけることになりそうだ。