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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第33回

月390円の格安SIMは選んでもいいの? 目的別格安SIMのススメ

2015年09月03日 12時00分更新

文● 正田拓也

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 格安SIMはここ数ヵ月、大きな値下げや斬新なサービスがあまりなく、落ち着いた状況と言っていいだろう。

 どちらかと言えば、リアル店舗で加入できる窓口が一気に増えたことや、SIMフリー端末の充実など、利用者の間口を広げるようなニュースが多い。サービス自体が落ち着いた状況なので、細かなサービス提供方法の違いをまとめ、利用タイプ別にまとめてみた。

格安SIMのサービス比較表

格安SIMのサービス比較表

毎日平均して使う人は
「OCN モバイル ONE」がおススメ

「OCN モバイル ONE」

「OCN モバイル ONE」

 まず、毎日平均して一定量を使い、家ではWi-Fiという人にオススメなのが、「OCN モバイル ONE」。1日110MBというプランが使い過ぎないため便利。上限にひっかかっても200kbpsに落ちるだけで通信は切断されない。そして、どんな使い方をしても翌日になれば高速通信ができる点がいい。

 現在では、OCN モバイル ONEは繰り越し制度があり、110MB/日コースでは翌日まで繰り越すことができるため、多少の増減があっても吸収できそう。

 1日あたり110MBときっちり制限されるのがイヤなら「NifMo」や「BIGLOBE」「楽天モバイル」といった格安SIMも検討してみよう。

 これらは3日間で規定容量を超えると低速化する方式で、本来はプロバイダー側の負荷分散という意味合いがあるのかもしれないが、利用者自身も使いすぎ防止という点ではメリットもある。

使う日と使わない日がはっきりしている人は
「IIJmio」がおススメ

「IIJmio」

「IIJmio」

 使う日は思いっきり使いたいという人なら、高速通信の利用に制限のない「IIJmio」がいいだろう。たとえば1ヵ月分の3GBを一日で使いきることも可能で、容量内ならば集中して使っても制限がないというものだ。前述のOCN モバイル ONEにも月間容量固定タイプがある。

 たとえば、普段は外で通信をしないが、月に何度かある外部作業の際にモバイル回線を使うような場合。スマートフォンよりはモバイルルーターでPCを使うような場合に適している。

 同様に、休日だけ持ち歩くLTE通信対応のタブレットや、予備機として置いているスマートフォンにも適している。モバイル通信の速度測定が趣味という人も、一度に大量通信をしてしまうので、月間容量制限タイプで、短期間の大量利用で制限ナシというタイプが適している。

大量のデータ通信がしたいなら
「ぷららモバイルLTE」などの定額制を検討!

「ぷららモバイルLTE」

「ぷららモバイルLTE」

 月間の容量が3GBならばだいたい900円(税別)が相場で各社とも横並びだが、もっと上、10GBとなると料金差が出てくる。たとえば10GBではIIJmioは2560円だが、DMMモバイルは2250円、楽天モバイルは2260円と差が大きくなってくる。

 そして、大容量ならば定額系も検討してみたい。「ぷららモバイルLTE」の定額無制限や「b-mobile SIM 高速定額」「U-mobile」のLTE使い放題などがある。ただし、ぷららは最初から3Mbpsという通信速度になっている。また、b-mobileやU-mobileにしても、動画など短期間で大容量データの送受信が行なわれた場合は速度規制がかかる可能性があるなど、定額だからといって何でもアリではないことも忘れてはならない。

 いずれにしても、大容量の利用となると、大きなデータのやりとりや、長時間利用なども想定され、安定した速度が重要になってくる。期待どおりの速度や快適性を得るためにも、価格と容量だけで選ばず、事前に速度の評判を確認しておきたい。

(次ページへ続く、「とにかく安くすませたいならDMMの「ライトプラン」や1GBコースがおススメ」)

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