「すべてのアプリ」をカスタマイズする
スタートメニュー/画面にある「すべてのアプリ」は、Windows 7のスタートメニューにあった「すべてのプログラム」やWindows 8のアプリビューと同じく、インストールされているストアアプリ、UWPアプリ、デスクトップアプリケーションがすべて表示されている。
ストアアプリとUWPアプリは、Windowsが実行ファイルなどを管理している関係で、カスタマイズができないが、デスクトップアプリケーションに関しては、Windows 7のすべてのアプリと同じく、ユーザーフォルダの下にあるスタートメニューフォルダを変更することで、ある程度カスタマイズが可能だ。
Windows 7までのスタートメニューは、システム共通のスタートメニュー項目とユーザー個別のスタートメニュー項目があり、これを組み合わせて表示させていた。Windows 10でもこの仕組みは同じなのだが、システム側のスタートメニュー項目に使われるショートカットは、ハッシュ値などを含むもので、エクスプローラーの新規作成メニューのリンクなどで簡単に作ることができない。このため、ここでは、ユーザーフォルダの下のスタートメニュー項目を操作する方法だけを解説する。
各ユーザーフォルダの下にあるAppData(隠しフォルダ)に「すべてのアプリ」に表示されるフォルダ
%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
がある。なお、日本語表示の場合エクスプローラーでは、パスの最後の部分は「スタートメニュー」、「プログラム」と表示される。
ここにあるサブフォルダは「すべてのアプリ」にそのまま表示され、ここにあるショートカットは、すべてのアプリに直接表示される。このため、フォルダの中にあってアクセスが面倒だと感じたら、該当するアプリのショートカットをこの「プログラム」フォルダへコピーまたは移動させてしまえばよい。また、適当にショートカットを作成してもOKだ。
たとえば、コントロールパネルのアイコンの場合、直接アイコンをドラッグして「プログラムフォルダ」へショートカットを作れば、「すべてのアプリ」に直接表示されるようになる。
「すべてのアプリ」に「プログラム」フォルダの内容が反映されるまでには、少し時間がかかる。更新のタイミングははっきりとしていないが、しばらく待てばアイコンが表示されるようになる。
なお、基本的な操作性を維持するため、フォルダ構成などを大胆に変えてしまうのは避けた方がいいだろう。また、フォルダ内のショートカットは、「プログラム」フォルダへ移動させるよりもコピーしたほうがいい。こうしておかないと、デフォルトの状態が崩れ、ほかのPCとまったく違った状態となってしまう。解説書やオンラインヘルプ、インターネットのドキュメントなどを見るときにショートカットのデフォルト位置を思い出さねばならなくなるだ。

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