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Windows Info 第49回

Windows 10のインストールが終わったら、やっておきたい設定

2015年09月01日 12時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII.jp

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 Windows 10のインストールが終わったら、いくつかやっておく設定がある。ちょっとしたことだが、作業効率も違ってくる。

タスクバーとスタートメニューを
どのディスプレイに表示させるかをまず決めよう

 最初にやっておきたいのは、タスクバーとスタートメニュー(あるいはスタート画面)のカスタマイズだ。Widnows 10のスタートメニューは、左側がメニュー、右側がスタート画面由来になっていて、左側と右側でそれぞれカスタマイズが可能だ。

 アプリの起動を考えた場合、タスクバーに登録するアイコンはアクセスがしやすく、スタートメニュー/画面はその次になるので、実行頻度に応じて、「タスクバー」「スタート画面右側」「スタート画面左側」「すべてのアプリ」の順番で考えるといいだろう。

 毎日使うとか、頻繁に起動するアプリは、タスクバーにアイコンを登録する。Windows 10のタスクバーアイコンの表示方法(コントロールパネル/タスクバーとナビゲーション/「タスクバー」タブ。ちなみにデフォルトが「タスクバーに入りきらない場合に結合」となっている。

コントロールパネルのタスクバーとナビゲーションでは、メインディスプレイのタスクバーのアイコン表示方法やサブディスプレイでの表示方法などを設定可能

 この設定は、解像度設定で決まるタスクバーの幅と登録するアイコンの数で決めるべきだろう。タスクバーにいくつもアイコンを登録して、タスクバーの半分近くあったり、半分を超えてしまうような場合には、「常に結合」のほうがわかりやすいが、そうでない場合には、デフォルトのままの「タスクバーに入りきらない場合に結合」でいいだろう。なお、高解像度ディスプレーでdpi設定を100%で使うような場合には「結合しない」でもいいかもしれない。

 マルチディスプレイの場合、タスクバーのアイコン表示(コントロールパネル/タスクバーとナビゲーション/「タスクバー」タブ)をどう設定するかという問題がある。まず、タスクバーをメインディスプレイ以外に表示するかどうかを「タスクバーをすべてのディスプレイに表示する」で設定し、表示する場合には、「タスクバーボタンの表示先」と「他のタスクバーのボタン」の2つを設定する必要がある。

 タスクバーをサブディスプレイ側に表示するかどうかは、メインディスプレイとの位置関係、作業頻度などで決める。たとえば、サブディスプレイがメインディスプレイの上にあるような場合、タスクバーを表示しないほうが、デスクトップの連続性を損なわないが、左右にあるような場合には、タスクバーを表示して、メインディスプレイとサブディスプレイの下の位置を合わせたほうがわかりやすい。逆に配置は左右でも表示領域の上で合わせて下が空くような場合には、タスクバーなしのほうが「連続感」がある。

 サブディスプレイが1~2台の場合でタスクバーをサブディスプレイに表示している場合には、「タスクバーボタンの表示先」は、「開かれているウィンドウのタスクバー」のみにしておくほうがいいだろう。

 「タスクバーボタンの表示先」を「すべてのタスクバー」にしてサブディスプレイのタスクバーに登録したアイコンを表示させても、ウィンドウは、サブディスプレイに表示されるとは限らない。登録されたアイコンをクリックしても、見ているサブディスプレイに表示されないと、ウィンドウを探すことになり、かえって面倒だ。

 だったら、メインディスプレイのみにしておき、起動させたら「Shift+Win+左右カーソルキー」でウィンドウをディスプレイ間で移動させたほうがわかりやすい。なお、「Win+左右カーソルキー」でも連続して押すことで、スナップ状態の左右のスナップ、通常表示を繰り返しながら、ウィンドウをディスプレイ間で移動させることができる。

 マルチディスプレイで「タスクバーボタンの表示先」を「開かれているウィンドウのタスクバー」(ウィンドウがあるディスプレイ側のタスクバーにのみアイコンを表示)としたら、サブディスプレイの「他のタスクバーのボタン」(サブディスプレイ側タスクバーのアイコン表示の方法)は、「タスクバーに入りきらない場合に結合」でも問題ないだろう。あるいは、メインディスプレイの設定と合わせてもいいかもしれない。

スタートメニューとスタート画面をカスタマイズする

 次は、スタートメニュー、スタート画面だが、アクセスのしやすい場所は、スタートメニューとスタート画面で違っている。というのは、スタートメニュー(デスクトップモード)では、左側の領域は常に表示されているのに対して、スタート画面(タブレットモード)では、左上のハンバーガーアイコンを表示しないと表示されないからだ。

 左側の領域には、「よく使うアプリ」「最近追加したアプリ」「フォルダー」「すべてのアプリ」などがあり、それぞれカスタマイズ項目がある。スタートメニューを使う場合、まずは、「設定/パーソナル設定/スタート」を開き、「よく使われるアプリを表示する」、「最近追加したアプリを表示する」といった項目のオンオフを行なう。

 ざっと使った感じでは「最近追加したアプリ」はあまり使う場面がなかった。Windows 10のインストール直後には、いくつかのアプリケーションがUWP版に置き換わる関係で「最近追加したアプリ」ばっかりになっていることが多い。

 ここは、2~3ヵ月使って、落ち着いた頃に設定を見なおせばいいだろう。これに対して「よく使うアプリ」は割と使い勝手がいい場所にある。だが、使い勝手が良くなるのは、ある程度使い込んで、アプリの利用頻度がWindowsに理解された後だ。最初のうち、どのアプリも利用頻度に対する情報を持っていないため、マイクロソフトが選んだアプリがデフォルトで表示されている。このうち、不要なものを右クリックして「一覧に表示しない」を選んで消せばいい。

 消しても次のデフォルト設定されたアプリが表示されるので、不要なものをどんどん消していく。そうすると、最初6個表示されていたアプリが5つ、4つと減っていく。こうなると、デフォルトで表示するように設定されたアプリがなくなったので、次から起動するアプリがリストに登録されはじめる。こうなったら、「すべてのアプリ」からアプリを起動すると、「よく使うアプリ」にアイコンが表示されるようになる。

 そんなわけなので、とりあえず、不要と思われるアプリをすべてリストから外したあと、しばらく使っていれば、利用頻度に応じてリストが作られていくと思われる。ただし、Control.exeのようにデフォルトでここに表示されないように登録されているアプリがある。また、アプリ自身が自分を登録しないようにすることもできる。

●Windows10「よく使うアプリ」に登録されない実行ファイル
APPLAUNCH.EXE、CONTROL.EXE、DELDRV.EXE、DESINSTALADOR.EXE、DESINSTALAR.EXE、DFSVC.EXE、DLLHOST.EXE、EAUNINSTALL.EXE、GUESTMODEMSG.EXE、HH.EXE、HPZSCR01.EXE、HPZSCR40.EXE、INSTALL.EXE、ISUN0407.EXE、ISUNINST.EXE、IUN6002.EXE、JAVA.EXE、JAVAW.EXE、LNKSTUB.EXE、MMC.EXE、MSHTA.EXE、MSIEXEC.EXE、MSOOBE.EXE、RUNDLL32.EXE、SETUP.EXE、ST5UNST.EXE、UNINS000.EXE、UNINS001.EXE、UNINS002.EXE、UNINST.EXE、UNINSTAL.EXE、UNINSTALL.EXE、UNINSTALLER.EXE、UNWISE.EXE、UNWISE32.EXE、WERFAULT.EXE、WINHLP32.EXE、WLRMDR.EXE、WUAPP.EXE

 スタート画面、スタートメニューのどちらからでもアクセスしやすく、操作も簡単なのが、右側にあるタイル領域だ。ここには、タイル形式でアプリを登録することができる。タイル形式では、小(1x1)、中(2x2)、横長(2x4)、大(4x4)の4つのサイズが選択可能で、UWPアプリやWindows 8のストアアプリの場合は、情報を表示する「ライブタイル」機能が利用できる。

 Windows 10では、Windows 8よりも、タイル配置の自由度が増し、小タイルのサイズを単位としてタイルを配置できる。このため、サイズの違うタイルを混在させても、タイル間に空きができなくなった。また、タイルグループの横方向の長さは、小タイル6つに固定となった。スタートメニュー/画面が縦スクロールになったため、グループは、横幅はこのサイズで固定で、縦方向に伸びていくようになっている。

 グループ自体の配置は、横方向優先で、領域が空いていれば、最初のグループの横に2つ目のグループが並ぶ。スタートメニューで表示幅を狭くすると、グループをすべて縦に並べることができ、このときがスタートメニューの最小幅となるが、もしタイルを1つも登録していなければ、さらに幅を狭めることが可能だ。

 タクスバーへの登録程度でよく使うアプリの起動が可能で、あとは、「すべてのアプリ」からの起動でもいいというような場合には、タイルをまったく登録せずに幅が狭く、アプリのウィンドウを隠さない小さなスタートメニューにすることができる。

スタートメニューにタイルを1つも登録しなければ、幅の狭いスタートメニューにすることが実は可能なのだ

 スタートメニューの左側にある設定アイコン(スタート画面ではハンバーガーボタンで左側の領域を開く)の上には、フォルダへのリンクを配置することができる。「設定/パーソナル設定/スタート」にある「スタート画面に表示するフォルダーを選ぶ」をクリックすれば、10個の個人用フォルダーをオンオフする画面が表示される。

「設定」アプリから「パーソナル設定」の「スタート」を開き、「スタート画面に表示するフォルダを選ぶ」をクリック

ここでスタート画面に表示するフォルダーを個別にオンオフできる

 デフォルトでは、「エクスプローラー」と「設定」がオンになっている。他のフォルダのうち利用頻度の高いものをオンにしておく。全部オンにしてもいいが、スタート画面の高さによっては、フォルダの表示のため、「よく使うアプリ」と「最近追加されたもの」のリストに表示される項目が少なくなってしまう。画面の解像度とスタートメニューの高さ設定(上端をドラッグしてサイズを変更できる)との兼ね合いで表示させるものを考えたほうがいいだろう。

 筆者の使った印象では、「ネットワーク」「個人用フォルダー」「ダウンロード」は利用頻度が高く、「ミュージック」「ビデオ」「ピクチャ」などは、あまり使うことがなかった。筆者の使い方では、これらのフォルダをいきなり開くということがないこともあるが、「個人用フォルダー」を開けばアクセス可能で、そのほかエクスプローラーのデフォルト表示場所となる「クイックアクセス」やタスクバーのエクスプローラーアイコンのジャンプリスト」など、フォルダの登録が可能な場所があり、必ずしもスタートメニュー/画面から開く必要がないということもある。


(次ページでは、「すべてのアプリをカスタマイズ」)

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