デフォルトで起動するアプリ
デフォルトで起動するアプリは、Raspberry Piのデバイス情報などを表示する「IoTCoreDefaultApp」だが、「Apps」画面ではプリインストールされたいくつかのアプリを起動できる。特に機能らしい機能は確認できないものの、Windows 10 IoT Coreがブートするときのスプラッシュ画面を表示する「DefaultApp」、Windowsストアの買い物バッグが表示される「Windows.PurchaseDialog」が例として適当だ。
プルダウンメニューからアプリを選択したうえで「Start」ボタンをクリックすると、間もなく下のRunning Apps欄にPIDとプロセス名が表示される。そのときディスプレイをつないでいれば、スプラッシュ画面や買い物バッグを見られるはずだ。終了したいときにはPID左横の「×」をクリックすれば、確認のダイアログが現れて終了を指示できる。
以上、Windows 10 IoT Coreの基本動作を駆け足でチェックしてきたが、GPUドライバが未提供、Wi-Fi環境が事実上未整備(市販のUSB Wi-Fiアダプタがすべて利用できないのは痛い)など、Raspberry Piが持つポテンシャルを十分に引き出せていない。すでに多様な周辺機器が存在するLinuxと比較すると、出遅れ感は否めない。
とはいえ、ユニバーサルWindowsアプリが動作するという大きな可能性があることは確か。USB Wi-FiアダプタやWebカメラなど周辺機器のサポートも、今後進むに違いない。圧倒的なイニシャルコストの低さなど強みを考慮すれば、Raspberry PiとWindows 10 IoT Coreという組みあわせは継続してウォッチしたいプラットフォーム、といえそうだ。
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