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カナデジ〜吉井香奈恵とデジタルカメラ〜 第9回

9nine吉井香奈恵と歩く下北沢、はじめてのフルサイズ一眼

2015年08月12日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp 写真●鎌田拳太郎

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これであなたも撮影上手! デジカメ基礎知識

ニコンのフルサイズ一眼「D750」。レンズは「AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G」を装着

 今回登場したカメラは、ニコンの「D750」です。有効2432万画素のフルサイズセンサーを採用したデジタル一眼レフで、ニコンのフルサイズ機としてはじめてチルト式の液晶を採用しているのが特徴です。

 フルサイズ機としては小柄ですが、モノコック構造を採用した強度の高い造り、視野率100%のガラスペンタプリズムを採用した光学ファインダー、防塵防滴性能など、プロ用モデルと同等の堅牢性を備えており、ハイエンド志向のアマチュアからプロまで、幅広いユーザーが利用できるバランスよい機種となっています。

 画像処理エンジンは同社のハイエンドモデル「D810」と同じ「EXPEED4」を採用し、AF測距ポイントは51点、フラッグシップの「D4」と同等のAFシステムを搭載します。連写は秒間6.5コマで最大で100コマまでの連続撮影も可能となっています。

 HDRやインターバルタイマーも搭載。インターバルタイマーを使用した微速度動画のカメラ内生成にも対応します。

今回のキーワード

・フルサイズ

 大まかなフルサイズの特徴は記事中で解説しましたが、そもそもなぜ36×24mmのイメージセンサーが「フルサイズ」と呼ばれるか、ご存じでしょうか。

 イメージセンサーではなくフィルムに光を記録するフィルムカメラ隆盛の頃にも、様々なフィルムの規格がありましたが、その頃にもっとも普及したのが36×24mmの「35mmフィルム」でした。広く普及したこの35mmフィルムの大きさをスタンダードとし、同じサイズで作られたイメージセンサーが「フルサイズ」です。

 こうした呼称が生まれた背景として、デジタルカメラが普及しはじめた当初は、35mmフィルムと同じサイズの撮像素子を製造することがコスト的にも技術的にも困難だったという背景があります。結果的にデジタルカメラでは、35mm判の半分ほどの大きさのAPS-C、さらに小さなマイクロフォーサーズなどのセンサーが広く採用され、普及しましたが、そうしたセンサーサイズの小さなカメラに対する優位を示すために「フルサイズ」という呼称が生まれたようです。

 現在では比較的安価なフルサイズセンサー搭載デジカメも登場していますが、まだまだフルサイズ機は多くのカメラ好きの憧れと言えるでしょう。

(撮影:編集部)

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