このページの本文へ

GPSの受信できない屋内の自律ロボに最適

ルンバの制御に、室内ドローンに、高精度屋内測位装置「Pozyx」

2015年06月29日 15時33分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デモンストレーション動画を見ると、屋内にもかかわらずかなり細かい測位が可能なようだ 

 ベルギーのベンチャー企業Pozyxの屋内測位デバイス「Pozyx」がクラウドファンディングで資金獲得に成功した。

 PozyxはUWB(ウルトラワイドバンド)無線を用い、ビーコン(無線タグ)を部屋の四隅に設置、その電波強度とボード上に備えた加速度計/ジャイロ/コンパスのデータを併用して高精度(誤差10cm前後)で位置や向き、高さを測定するもの。

Arduino UNOの拡張ボードとして利用できる

 計測したデータはGPIOやmicroUSBを経由して出力されるが、ボード自体がマイコンボードArduino用シールド(拡張ボード)として作られており、Arduinoにセットして利用することができるほか、Arduinoのライブラリも用意される。

セットにはボードと4つの無線ビーコン(壁にネジ止めするケース付き)が付属

 クラウドファンディングで1つ入手するための資金は399ユーロ(ビーコン2つで限定的測位の179ユーロのセットもある)。2015年10月頃の出荷となる。すでに資金獲得は成功(2万7000ユーロでゴール、6月29日現在4万2000ユーロ)しているが、もう少し資金が集まれば4万5000ユーロでオープンソースのロボットOSに対応、6万ユーロでGUI(グラフィックユーザーインターフェース)を開発するという。

 ルンバや超小形ドローンといった屋内で自律動作することを前提としたロボット機器はGPSに頼ることができないが、高精度で測位できるデバイスが手頃なで価格で利用可能になれば、さらに用途が広がりそうだ。

■Amazon.co.jpで購入

■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン