ベルギーのベンチャー企業Pozyxの屋内測位デバイス「Pozyx」がクラウドファンディングで資金獲得に成功した。
PozyxはUWB(ウルトラワイドバンド)無線を用い、ビーコン(無線タグ)を部屋の四隅に設置、その電波強度とボード上に備えた加速度計/ジャイロ/コンパスのデータを併用して高精度(誤差10cm前後)で位置や向き、高さを測定するもの。
計測したデータはGPIOやmicroUSBを経由して出力されるが、ボード自体がマイコンボードArduino用シールド(拡張ボード)として作られており、Arduinoにセットして利用することができるほか、Arduinoのライブラリも用意される。
クラウドファンディングで1つ入手するための資金は399ユーロ(ビーコン2つで限定的測位の179ユーロのセットもある)。2015年10月頃の出荷となる。すでに資金獲得は成功(2万7000ユーロでゴール、6月29日現在4万2000ユーロ)しているが、もう少し資金が集まれば4万5000ユーロでオープンソースのロボットOSに対応、6万ユーロでGUI(グラフィックユーザーインターフェース)を開発するという。
ルンバや超小形ドローンといった屋内で自律動作することを前提としたロボット機器はGPSに頼ることができないが、高精度で測位できるデバイスが手頃なで価格で利用可能になれば、さらに用途が広がりそうだ。