ここが変わったWindows 10 第57回
生体認証機能でサインイン
写真は見抜く! 顔で認証するWindows 10の新機能「Windows Hello」
2015年06月28日 12時00分更新
3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表し、6月1日、ついに公式ブログ上で「7月29日」からアップグレード開始と公表された。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。
この連載ではプレビュー版の「Windows 10 Insider Preview」を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説をする。
Windows 10には、「Windows Hello」と呼ばれる生体認証機能が搭載される。顔や目の虹彩、指紋などでユーザーを識別し、Windowsに手軽にサインインできるようになる。PCを使うたびにパスワードを入力するのは面倒なので、嬉しいところだ。
もちろん、セキュリティには気を配っている。正規ユーザーの顔写真を掲げただけで認識しないように、赤外線センサーを搭載するカメラを利用し、顔の立体化も認識するようにしている。誤認識率は10万分の1以下で、エンタープライズ用途でも利用できるとしている。認証情報は端末にのみ保存され、マイクロソフトには送信されない。そして万一その情報が漏洩しても、ユーザーがカメラの前に座らない限り、不正アクセスされることはない。
さらに、「Microsoft Passport」機能では、様々なアプリやサービスなどのパスワードを管理できる。パスワードをすべて暗記する必要がなくなるので、複雑な文字列が付けられるようになり、セキュリティも強固にできるというメリットがある。
PCを起動し、ウェブカメラを見るだけでサインインできる
アプリやサービスにも顔認証でサインイン。画面は財務管理アプリ
開発モードの画面。赤外線センサーによって、顔を認識するのであまり明暗は関係ない
ユーザーの顔をプリントした写真では、サインインできない
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