ここが変わったWindows 10 第56回
COMPUTEX 2015で語られたWindows 10のスペックとビジョン
Windows 10、発売後は3年以内に10億ユーザーを目指す
2015年06月27日 12時00分更新
3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表し、6月1日、ついに公式ブログ上で「7月29日」からアップグレード開始と公表された。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。
この連載ではプレビュー版の「Windows 10 Insider Preview」を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説をする。
6月2〜6日に台湾で開催された国際コンピュータ見本市「COMPUTEX 2015」でWindows 10について1時間を超えるアナウンスがあった。大手のデベロッパーがWindows 10のアプリ開発に乗り出しており、96の新製品が登場し、300以上のデバイスでWindows 10が動作すると発表。とはいえ、個別の詳細情報は公開されなかった。
Windows7や8.1ユーザーは無料で10にアップグレードできるのは既報のとおりで、今PCの買い控えをする必要はないということをアピールしていた。その時のキャッチコピーが「Buy one. Get"10"Free.」。1つ買ったら1つ無料、という定番コピーをネタにした駄洒落で面白い。
Windows 10のインサイダープレビュープログラムには400万人が参加しており、発売後は3年以内に10億ユーザーを目指すという。現在のWindowsユーザーは15億人なので、そのうち3分の2をWindows 10に移行させればいいだけというのだ。世界で6億人のユーザーが使っているPCは4年以上前に購入しているものというデータも提示していたので、見込みはあるのだろう。
無料でのアップグレードサービスも当然、この路線に沿った戦略だ。Windows 10は随分完成度の高いOSなので、7からのアップグレードは進むと思われる。
しかし、10億ユーザーという目標を達成するにはスマホOSでも成功する必要がある。こちらは、GoogleとAppleがライバルであり、現時点のビルドを見る限り難しいと言わざるを得ない。Windows Mobileのブラッシュアップに期待したいところだ。
「COMPUTEX 2015」(http://www.computextaipei.com.tw/)のサイト。そうそうたるメーカーが1700社以上参加した
駄洒落キャッチコピーの「Buy one. Get"10"Free.」で7月までの買い控えを回避しようとするPCメーカー。画面はレノボ
この連載の記事
-
第83回
PC
Windows 10は「ゲストアカウント」が存在しない!? -
第82回
PC
Windows 10にBootCampが正式対応した -
第81回
PC
Windows 10、新「ビルド10525」がリリースされた! -
第80回
PC
Windows 10の強制アップデートを延期する・無効にする -
第79回
PC
Windows 10、早速強制アップデートの弊害が起きる -
第78回
PC
もうパワポは不要!? Windows 10も対応、無料アプリ「Sway」 -
第77回
PC
Windows 10で設定画面を「ブラック配色」にする方法 -
第76回
PC
Windows 10でも「ゴッドモード」が用意されていた! -
第75回
PC
Windows 10を「予約したユーザー」のためのアップグレード方法 -
第74回
PC
Windows 10へアップグレード前に回復ドライブを作成する方法 -
第73回
PC
Windows 10を手動でアップデートするテク - この連載の一覧へ