FREETELブランドでSIMフリー端末や格安SIMを展開するプラスワン・マーケティングは新製品発表会を開催。完全に刷新された新SIMおよびWindows Phoneスマートフォンなどを発表した。
データ専用なら税抜月299円から
使った分だけアップ、速度切替で料金を抑えることも
まずSIMは「FREETEL SIM 使った分だけ安心プラン」というネーミングで、まったく新しい内容でリリースする。発売は7月15日から。
具体的には基本料金はデータ通信専用で月299円(以下すべて税抜)でスタート。この金額では100MBまでのデータ通信が利用でき、以下1GBまでで月499円、3GBまでで月900円と、使った分だけ自動的に料金が上がっていくという内容になっている。
090番号の音声通話付きでは月700円、SMSオプション付きでは月140円がそれぞれプラス。音声通話付きSIMでも月999円から利用できるというわけだ。なお、一定以上の料金を支払いたくないという場合はユーザーが低速化に切り替えることで、上位プランへの移行をストップすることも可能だ。
なお、FREETELの従来のSIMはMVNE経由でのサービスだったが、新SIMでは独自のレイヤー2接続を開始するとのこと。発表会では同社代表取締役の増田薫氏が「最近のMVNOはスピードが出ないという話が出ている。これで新しいマーケットができるのでしょうか?」と発言。ユーザーを詰め込まないという点をあらかじめ宣言するなど、回線品質にも自信を見せる。
またレイヤー2接続の利点を活かし、OSやアプリで回線を最適化するなど、ユーザーがより快適に利用できるようにするための工夫も今後検討しているとのことだ。
Windows 10 Mobileは「KATANA」
Androidは「SAMURAI」で新モデルを予告!
新端末はスマートフォンはWindows PhoneとAndroidで2端末ずつを発表。まず、Windows Phoneスマホは「KATANA 01」と「KATANA 02」の2モデル。以前はWindows Phone 8.1で今夏発売を予定していたが、Windows 10 Mobileが予想以上に早く登場することもあり、当初からWindows 10 Mobile搭載してリリースする。そのため“近日発売予定”とのことだ。ただ、可能な限り最短で提供したいとしている。
KATANA 01は4.5型FWVGA液晶、KATANA 02は5型HD液晶を搭載し、ともにLTEに対応する。価格はそれぞれ税抜で1万9800円と2万9800円。ちなみに発表会会場ではKATANA 01のみが展示されていた(ただし試用できず)。
Androidスマートフォンは「SAMURAI」シリーズで、「雅(MIYABI)」と「極(KIWAMI)」の2モデル。ともに今回は一部のスペックのみが発表された形だが、価格は税抜で1万9800円と3万9800円。
雅は、税抜2万円弱の価格ながら、5型IPS液晶、クアッドコアCPU、2GBメモリー、32GBストレージ、リア1300万画素/イン500万画素カメラ、Amndroid 5.0、そしてもちろんLTE対応となかなかのスペック。
一方の極は、よりこだわりのハードウェアということだが、現時点で発表されているのは6型液晶にオクタコアCPU、Android 5.0という点までだった。
このほかにも、今年初頭の発売が告知されながら、延期が続いていた通話とSMSオンリーの小型音声端末「Simple」は今夏発売が決定。価格は税抜5980円。
またAndroidベースのガラケーとなる「Galaho」(仮称)の開発も発表した。同様のキャリア端末と異なり、Google Playにも対応予定とのこと。こちらは早くて今年中の発売予定。
ヨドバシカメラが販売で協力
海外展開も
発表会では、新ブランドとロゴも発表された。ロゴについては国旗をモチーフに、FREETELのFと富士山をイメージしたものとのこと。また「Made by JAPAN」については「日本の心を込めて作っていきたい」(増田氏)とその意気込みが語られた。
なお、SIMと端末については、ヨドバシカメラが協力し、店舗内にFREETELのコーナーを、まずは秋葉原/横浜/梅田の3店舗で開始。9月までに全23店で展開する。この店舗内コーナーでは、MNPの当日持ち帰りも可能となる。
また、端末の世界展開も予定している。アジアを中心に世界31ヵ国で発売予定とのことだ。