WWDC 2015 - アップル開発者イベントでなにが出る!? 第6回
WWDC 2015、有識者はこう見る
「アップル開発者向けイベント、慌ただしい演出で過渡期を表現か」――荻窪圭氏
2015年06月09日 14時00分更新
2015年6月9日にAppleの開発者向けイベント「WWDC 2015」が開催された。今回の発表に関して、Macとデジタルカメラに詳しいフリーライターの荻窪圭氏にコメントをいただいたのでご紹介する。
業界全体の過渡期感が漂う
予想された通り、パフォーマンスの強化など中身を進化させ、既発表のサービスを定着させるフェーズだったから派手な新機能はないにもかかわらず盛りだくさんで、考えてみたらOS X、iOS、watchOSとOSを3つも抱えてそれぞれの担当者がそれぞれを語るのだからそれも当たり前、ひとつひとつは地味だけど、MetalがMacに対応したりスプリットビューがMacとiPad両方で使えるなど、ここ数年少しずつデバイスごとのテイストの差を無くしてきてて、クラウドを使った連携も進んできている。
マイクロソフトがWindows 8から10で一気に統合しようとしてることからもわかるように、業界全体が久しぶりの過渡期感を漂わせており、今回の基調講演もそういう時代感をわざとアップテンポで慌ただしい演出で表現したんだろうなということでこの文章も慌ただしくしてみたわけだが、SiriやSpotlightを使った自然言語によるやりとりの進化はいいけれども、日本語ではどのくらい使えるのだろう、毎回かな漢字変換が必要な日本語でどのくらい快適に使えるか、あたりは気になるかな。
久々のOne more thingだったApple Musicも良さげ。人間、歳を取るとなかなか新しい音楽の開拓が疎かになるものなんだけど、そこを補ってくれそうな予感です。
荻窪 圭(おぎくぼ けい)
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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