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月刊 格安SIM王 第2回

自宅と職場のWi-Fi使用、そしてmineoスイッチが勝利の鍵だ!

我々は500MBでいったい何ができるのか? 月額約700円のmineo新プランで実験

2015年06月15日 11時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII.jp

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早速実験、どれだけ容量を使うか!

 では、実際にスマホユーザーは毎月どの程度容量を使っているのか、最安とはいえ500MBで収まるのか――? 協力をお願いしたのはASCII.jp編集部のスピードスターにしてスマホ班のスピーディー末岡さん。

スピーディー末岡さん
 ASCII.jp編集部所属。Androidユーザーのスピード狂。その名に恥じず速いものが大好きで、スマホはスペックからチェックするタイプ。ヘルメットを被っているのは、「俺はいつでも高速だから……」というよくわからない理由。

 まあ、“顔が見える”男ではあるので一応信頼してもいいのでは。スペック最優先主義ということもありmineoのマルチキャリア化に興味津々。ただし本人は日本語オンリーだ。

 大手3キャリアと契約し、MVNOにも手を出している。端末とSIMの所持数は自分でも把握しきれていないとか。利用可能な通信量もauだけで月に5GB、すべての契約を合計すれば数十GBに上るだろう。

 自他共に認めるハイスペック・スマホフリークとしての生活をここ数年満喫してきたスピーディーさんだが、最近、心の中に大きな疑問が浮かび上がってきたという。それは「自分は本当に5GBも必要なのか?」。

 スピーディーさんは毎週末ごとに世界(?)を駆け巡っているが、スマホは主に移動中の利用で、オフィスや取材先では固定のインターネット回線が用意されていることが多い。しかも、PCがあればPCを使うため、常にスマートフォンと向かい合っているという使い方ではない。

 日頃スマホでやっていることと言えば、Twitterのタイムラインを眺め、Gmailでメールを読み(添付ファイルはWi-Fi接続時しかダウンロードしない)、たまにFacebookに5~6行投稿する程度。

じつは1GBで十分、いやもしかするとmineoが始めた500MBプランでもギリギリやっていけるのでは……?(もちろん500MBプランはデータ通話のみなので、実際は通話を別端末、もしくは通話アプリに頼る必要があるわけだが)

 LINEも特定の筆者からの原稿取り立てにしか使っていないし、テザリングはモバイルルーター任せ。しかもPC&キーボード大好き人間ときているので、通信量を食う元凶と言われるゲームと動画もスマホで見る気にはなれないという始末。

 スマホ中毒ではないが、使うべき場面ではしっかり活用している人というイメージを持ってもらえればよいだろう。早速スピーディーさんが実験開始……とはいえ、その内容は丸一日普通に使うだけ。そのほかに聞き取りや端末の容量確認機能等によって判明した利用量は以下のとおりだ。

各サービスの利用量~スピーディーさんの場合
サービス 利用量や頻度 使用量(MB)
Twitter&Facebook&LINE 10回TL更新(うち5回は画像投稿) 20.16
Gmail 1日に10回、更新&返信(添付ファイルは原則PCで扱いスマホでダウンロードせず) 1.96
YouTube 1日に2回、3分前後の動画を閲覧(すぐ見てみたい動画を再生) 30.86
Google Maps 取材先へ道案内や地図を確認しながら徒歩移動を1日1回など 10.83
クラウドストレージサービス 移動中、資料としてExcelファイルを5回ほど開く 15.35
スマホゲーム 某有名パズルゲームを10分ほどプレイ(Wi-Fi接続時はプレイ時間は多数) 0.15
通話アプリ 無料通話なので利用頻度は高い。LINE通話で1日15分ほど 5.31
合計 84.62MB

 1日約85MB使うという結果が出た。特定のある日のデータであり、日によって大きく差の出ることもあるが、仮にこの調子で1ヵ月間使うなら85MB×30日=2537MB(約2.5GB)となる。

 これはWi-Fiに逃せる分を考慮していないので、Wi-Fiの多用や速度変更アプリ「mineoスイッチ」による低速通信の利用等で大きく抑えることができるだろう。

[設定]→[データ使用]から各アプリのデータ使用量を確認できる。このデータを記録し、足し引きすることで算出した

LINEはライターさんとのやりとりにも利用。スタンプだって少しは使う

 『じゃあ私も85MBに収まるのか~』と思って安心してしまわないために解説しておくと、この日はアプリのダウンロードやクラウドストレージの利用は少なかった。

 さらに、アプリは更新も含まれるため、何もしなくても数十MBの通信が発生してしまう場合がある。Wi-Fi接続時に限定しておけばよいが、油断は禁物。そして、クラウドストレージはデータをやりとりする分だけデータ通信が発生する。

 なお、容量の面で、厳重に注意しなければならないことがある。速度測定アプリだ。速度測定アプリは低速なら容量をあまり消費しないが、高速になればなるほど容量を消費する。

 仮に30Mbpsを超える速度の場合、一回で100~200MB以上使うこともあるので注意が必要。速度が順調なときに10回以上測定したら1GBを超える可能性もある。容量を節約するなら速度測定は絶対にしないことだ。

クラウドデータを閲覧する際は、ファイルをダウンロードした分だけデータ量を消費する

データ量を節約するために絶対やってはいけないのはスピートチェックだ。回線が速ければ速いほど消費量が多くなり、数百MB単位で使ってしまうこともある

mineoの500MBプランで十分!?
あなたもスマホ利用を再確認してみよう

 mineoには多彩なプランが用意されているので、無理に500MBに収めてスマートフォンの使い勝手を悪くしてしまうくらいなら、もっと上のプランを選ぶ方法もある。しかし、ちょっとの工夫で料金を節約できるならば、やってみる価値もあるだろう。

 実際、スピーディーさんに話を聞くと、家や職場で何気なくスマホをいじることが多いとのことで、その際の通信をWi-Fiに逃せば、大幅な減少が可能と思われる。

 また、土日は使い方が大幅に異なる。土日も世界をスピーディーに駆けまわるスピーディーさんは、海外取材に行けばmineoの容量は使わない。もし、家でリラックスしていれば、これもmineoの容量を使わないことになる。

 ゆえに、単純に今回使った容量を30倍したものが月間容量になるかというと、そうでもないそうだ。

 反対に容量を食ってしまうこともある。例えば、アプリのダウンロードはWi-Fiでやることを原則としていても、外出先で人から勧められたアプリをダウンロードすることもある。アプリによってはプログラムのダウンロード以外に、初期データダウンロードとして大量のデータを最初に取り込むものもある。

クラウドストレージのアプリで、データをプレビューするだけでも、データを消費していくことがある。電子書籍や楽曲の購入も自宅のWi-Fiに集約したい

Twitterも画像が多ければ多いほど容量を消費するが、アップロードは意外に消費が少ない

 また、写真をネットに保存する設定にしていると、写真を撮れば、その分だけデータ通信が発生する。反対に撮らなくてもクラウドにある写真データを友達に見せるなどすれば、呼び出すときにデータ量を消費する。

 注意しなければならないのが、クラウドストレージのデータを確認する場合に、サムネイル画像の表示で容量を使ってしまうこと。写真データではその傾向が特に強い。データをダウンロードしなければ大丈夫と思っていると、プレビュー画面だけで容量を消費してしまう。

 これはFacebookなどのSNSアプリでも同様で、タイムラインを見ているだけで、画像が多ければその分消費される。また、動画が自動再生の設定になっていると、予想以上に消費してしまうので本当に注意しなければならない。

 あなたも自分の使い方を再確認すると案外500MB~1GBで収まっているかもしれませんよ? メイン端末をmineoに変えて電話料金を一気に軽くできるかも!?

今回の実験結果によるとWi-Fi不使用でも約2.5GBなので、メインスマホもmineoの3GBプランで十分かも!? 当然、自宅・職場でのWi-Fiの使用を心がければ500MBも夢じゃない!

■関連サイト

提供:ケイ・オプティコム

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