NVIDIA最新最速のグラフィックスボード「GeForce TITAN X」を搭載したマウスコンピューターのゲーミングデスクトップ「NEXTGEAR i640PA5-SP2」。TITAN Xのパワフルな性能ばかりに目が行きがちだが、第2回はCPUやメモリーなど、スペックをチェックしていく。
グラフィックス処理や3Dでも性能を発揮
改めて「NEXTGEAR i640PA5-SP2」のスペックを確認しよう。CPUは、Core i7-4790K。通常クロックでも4GHzターボ・ブースト利用時4.4GHzと、現在ハイエンドのゲームミングPCには欠かせないハイパフォーマンスのCPUである。
評価機の主な仕様 | |
---|---|
製品名 | 「NEXTGEAR i640PA5-SP2」 |
CPU | Core i7-4790K(4.0GHz) |
メモリー | 32GB (8GB×4) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX TITAN X(12GB) |
ストレージ | 2TB SerialATAIII(7200回転) |
まず、「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」でシステム性能を計測した。
「Windowsシステム評価ツール」の結果 | |
---|---|
CpuScore(プロセッサー) | 8.5 |
MemoryScore(メモリー) | 8.5 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 9.1 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 9.1 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 5.9 |
それぞれの最大値は9.9なので、グラフィックスは9.1とかなりの高評価。CPUやメモリーも8.5と、「NEXTGEAR i640PA5-SP2」の性能の高さを示す結果となっている。
続いて、「PCMark 8」で計測。同CPU搭載のメモリー16GBでは4500以下のスコアだったため、32GBというメモリーの多さもスコアに一役買っていることがわかる。
最新の3Dゲームを4K環境で遊びたい人にとって、現時点ではほぼ満足のいくスペックである。かなり贅沢な使い方ではあるが、試しにブラウザーゲームを同時に30個ほど開いてプレーしてところ、楽に遊ぶことができた。
ちなみに、ブラウザーゲーム30本をそれぞれ新しいウインドーで起動したところ、ファンの音が大きくなり、CPU稼働率は100%となった。現実でまずこんなにゲームを立ち上げることはないだろうが、仕事で調べものをしていたり、ショッピングサイトで商品を比較をしたいときなど、気付くと20~30個ほどタブを開いているときがある。そんな際にもストレスなく作業が可能だ。
パワフルな3DグラフィックスとCPUパワーをゲーム以外にも
このようにパワフルな「NEXTGEAR i640PA5-SP2」だが、ゲームだけに使うのはもったいない。それでは、ゲーム以外のどのような用途なら、この性能が生かされるだろうか。
使い道は色々とあるが、撮影したRAWデータなどを処理している際、あるいは3D製作や動画エンコード、IllustratorやPhotoshopなどの作業でも威力を発揮する。
そこで、あえてワークステーション向けグラフィックス用のベンチ「SPECviewperf 12」で、どれだけの数値が出るのか測ってみた。SPECviewperf 12は本来、業務用グラフィックスの性能を測るもので、「Maya」などのプロ向けアプリをシミュレートしており、「NEXTGEAR i640PA5-SP2」のスペックでもかなり高負荷の処理を強いられた。Quarro M6000といった業務用グラフィックスには及ばないものの、「ゲームも3Dも楽しめるPC」として活用できそうだ。
仮想OSでも便利!
また、仮想OSを作るのにも便利だ。HDDの容量も2TBあるため、仮想OSに100GB単位でふりわけてもあまり気にならない。
ストレージについては、「CrystalDiskMark」で計測を行なった。「NEXTGEAR i640PA5-SP2」のストレージはHDDのため、試しに手持ちのSSD「Samsung SSD 840 PRO」を追加し、同様に計測してみた。やはりHDDはSSDと比べると速度は劣るが、容量を重視するのであれば最低でも2TBはほしいところだ。
「NEXTGEAR i640PA5-SP2」のカスタマイズできるパーツは、現在SSDであれば最大500GB、HDDは最大6GBまでのモデルが用意されている。
あくまでSSDにこだわるのであれば、SSDをチョイスするのもよいが、SSDの容量だけでは正直心もとない。ゲーム起動用のメインにSSD、データ保存はHDDといった2台搭載がおすすめだ。予算があるならプラス2万9900円で、SSD 256GBを2台使ったRAID0も構築できる。
ちなみに、PCの搭載メモリーが多くなると、その分仮想メモリーの量も増えるので、使えるストレージの量は減ってしまう。このクラスのPCを購入する際にはあり得ないと思うが120B以下のSSDを選択すると、肝心のアプリがほとんど入らない場合もあるので注意したい。
今回はゲーム以外の活用法をチェックしてみたが、32GBの大容量メモリーを生かしてRAMディスクを作成し、ブラウザーのキャッシュにあてるのも良いだろう。
次回は、せっかくなので「Oculas Rift」と組み合わせた遊び方を提案していきたい。
初出時、一部の製品名に誤りがありました。お詫びし、訂正させていただきます。(2015年6月5日)
-
デジタル
編集部の「G-Tune TITAN」でベンチマーク祭り -
デジタル
3万円台と低価格だが満足のいく質感、LuvBook Cの限定色にほれる -
デジタル
限定発売の桜色モデル! 格安ノートPC「LuvBook C」をじっくり見る -
デジタル
3万円台の格安ノート! Celeron搭載11.6型「LuvBook C」 -
デジタル
Oculus Riftを「TITAN X」搭載PCで快適に楽しんだ -
デジタル
インテル SSD 750搭載の「MDV ADVANCE」で、毎秒2000MB超えを体感! -
デジタル
この夏PCゲームにハマるなら、G-Tuneの「Radeon R9 Fury X」搭載モデルがオススメだ! -
デジタル
G-Tune“Skylake”の最新仕様でWindows 10を体験する -
デジタル
GTX 750/950/960はどれがオススメ? G-Tuneでコスパ最強構成を選ぶ