マキシム・ジャパンは5月28日、医療用の使い捨てセンサーなどに利用する耐ガンマ線メモリー「DS28E80」を発表した。
医療の現場で用いられているガンマ線滅菌は確実・短時間の滅菌処理だが、一般的なメモリー素子では強いガンマ線を受けると内容が消去されてしまう。米Maxim Integrated ProductsのDS28E80は、最大75kG(キログレイ)のガンマ線への耐性を持ち、主に使い捨ての医療用センサーなどへの組み込み用途。同社が医療用デバイスで用いる1接点インターフェースを採用するため、複数の配線を必要としない。
ユーザーメモリーは8byteブロックで構成された248byte。ブロックごとの書き込み保護、出荷時割り当てシリアルを書き込んで不正利用を防ぐ機能、製造時較正などが可能。動作温度は-40度~+85度。評価用キットも用意され、医療機器メーカー向けに販売する。