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装着感も快適

世界初のドライバー搭載イヤフォンはバランスの取れた音が魅力!

2015年05月26日 12時00分更新

文● 四本淑三、写真●篠原孝志(パシャ)

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製造した個体すべての特性をウェブで公開

 OPUS1の面白いところは全品ハンドアセンブルで、個体の計測データがシリアルナンバーとともにウェブで公開されることです。特性の個体差が少ないことをアピールするのが目的ということですが、プロモーションとして見ても、これはなかなか大胆な手法です。

 なにしろ少ないとはいえ、個体差による特性の違いを正直に申告し、何台製造したかもわかってしまうわけですから。

付属品はシンプル。イヤーピースは薄いシリコン製が3ペア付属しますが、イヤーピースの選択によっても大きく音は変わります。パッケージの底に名刺大の紙と、検査した方のサインが入っており、貸出機として手元に回ってきたのは、シリアルナンバー「J0007」でした

機体ごとの特性はzionoteのブログで公開されています。公開されているデータは周波数特性、インピーダンス、高次高調波、全高調波歪。ほかの機体との違いもさることながら、左右のユニットでも特性が違っていることがわかります

 しかし、このデータが信頼できるものなら、このメーカーのブランド力創出につながるでしょう。新型ドライバー搭載という話題性もさることながら、新しいことをやってやろうという、こうしたチャレンジ精神は大いに買いたいところです。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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