3月17日、Windows公式ブログ上で開発中の次期OS「Windows 10」の販売開始時期を2015年夏とし、世界190ヵ国・111言語でリリースすると発表した。Windows 8.1の後継OSとして、いろいろな機能のブラッシュアップが行われている。
この連載ではプレビュー版の「Windows 10 Technical Preview」を利用し、Windows 10の新機能の紹介、解説する。
Windows 10には、「Cortana(以下、コルタナ)」と呼ばれる会話型のアシスタント機能が搭載されている。会話型アシスタントとは、iOSの「Siri」やGoogleの「Google Now」のように、話し言葉を認識して端末を制御できる機能のことだ。コルタナは、WindowsPhone 8.1ですでに採用されているが、10でPC版にも搭載されてることになる。ちなみに、「コルタナ」の由来は、マイクロソフトのゲーム「Halo」に登場する人工知能から。英語版のコルタナの音声は、同じ声優(Jen Taylor)が担当しているこだわりぶり。
コルタナの特徴は学習機能。Siriにはない機能で、ユーザーの好みや過去の履歴を参考に、ふさわしい回答をしてくれるのだ。友人に電話をかけたり、スケジュールを設定したりするほか、マイクロソフトの検索エンジンBingを活用し、天気や周辺施設などを調べることもできる。学習したデータは、「Notebook」に記録され、どんどん賢くなっていく。
Windows 10 TPのビルド9926でコルタナが搭載されたのだが、現時点(5月15日)のビルド10074でも日本語には対応していない。そこで、今回は英語で試してみることにする。まず、日本語版のWindows 10 TPだと「地域が違う」と表示され、コルタナを起動することができない。そこで、今回はWindows 10TPの英語版を利用した。英語版を起動し、検索フォームをクリックすると、コルタナを有効にするかどうかを聞かれる。「Allow(はい)」を選ぶと、コルタナからユーザーに呼びかける際の名前を聞かれる。
英語版のWindows 10 TP ビルド10074で、検索フォームをクリックしたところ。「Allow」を選んで、コルタナを有効にする
自分の呼び名を登録する。登録しなくてもいい
登録した名前で呼びかけられるので、OKであれば「Sounds Good」をクリックする。筆者の場合、「unagi」と登録したからか再生されなかった
コルタナの準備が完了
コルタナが有効にならない時は、検索フォームをクリックして表示されるメニューから設定画面を開く
(次ページ「話しかけるだけで答えが返ってくる」へ続く)
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