このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第331回

7000円で買えるApple Watchそっくりさん!? 「AW08」を衝動買い!

2015年05月13日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

基本機能はほかのスマートウォッチと同様
スマホからの通知表示がメイン

 AW08はAndroid Wearの代わりに、専用の連携アプリ「Smart Watch」を専用サイトからダウンロードして、Androidスマートフォン(親機)に導入して連携するスマートウォッチだ。

 できることは、Google WatchやApple Watchとほぼ同様。アプリの機能の90%以上は、親機であるスマートフォンにネットから配信されたメールやSNSのコメントなどの通知情報を、Bluetoothで手首に装着したAW08に再通知(プッシュ)することだ。

最初にやるのはAndroidスマホとのBluetooth接続。なぜかイヤフォンとして認識

最初にやるのはAndroidスマホとのBluetooth接続。なぜかイヤフォンとして認識

 そのために、最初の作業は、AndroidスマホとAW08のBluetoothペアリングだ。ペアリングの手順はBTキーボードやBTヘッドセットと同様のプロセスで簡単に短時間で終了する。

ユーザーガイドのQRコードを読み込み、専用サイトにアクセス。スマホとAW08との連携を行なう「Smart Watch」アプリをスマホにダウンロードして導入する

ユーザーガイドのQRコードを読み込み、専用サイトにアクセス。スマホとAW08との連携を行なう「Smart Watch」アプリをスマホにダウンロードして導入する

AW08とスマホ連携アプリの設定を行なう

AW08とスマホ連携アプリの設定を行なう

スマホが受け取った通知をAW08に再通知するか否か、どのアプリの通知を行なうかなどを設定する。この辺りはほとんどのスマートウォッチに共通のプロセスだ

スマホが受け取った通知をAW08に再通知するか否か、どのアプリの通知を行なうかなどを設定する。この辺りはほとんどのスマートウォッチに共通のプロセスだ

通知があった場合にどのアプリの通知をAW08の再プッシュするか、アプリ別に選択する

通知があった場合にどのアプリの通知をAW08の再プッシュするか、アプリ別に選択する

 続いて、スマートフォンに届いた多くの通知情報のうち、どの情報をAW08に再通知するかの取捨選択をアプリ上のテーブル管理で行なう。Google WatchでもApple Watchでも同様だ。

 何もかもを再通知するように設定してしまいがちだが、結局、そんなに何もかもすべての情報を必要とするユーザーなら、スマートウォッチなどやめて、常にスマートフォンの画面を見ているべきだろう。

 まずはスマートフォンからAW08への再通知はすべてOFFにしておく、というのがスマートウォッチを使うユーザーの最初の一歩だろう。

本体であるAW08の設定項目は、言語、時刻、年月日、バックライトの点灯時間の4つだけ

本体であるAW08の設定項目は、言語、時刻、年月日、バックライトの点灯時間の4つだけ

言語は基本的に日本語を選択すればいいが、メニュー表示なので英語の方が格好いいかも……

言語は基本的に日本語を選択すればいいが、メニュー表示なので英語の方が格好いいかも……

言語選択が終われば即日本語メニューが表示される。嬉しいかどうかは別かも

言語選択が終われば即日本語メニューが表示される。嬉しいかどうかは別かも

 続いて、AW08本体の設定作業だ。まずは、画面上のメニューなどの表示言語の選択だ。多くの言語の中に日本語も選択できるので、ひとまず日本語を選択する。現在時刻と年月日、LCDバックライトの自動OFFまでの秒数を設定すればセットアップ完了だ。設定作業自体は極めてシンプルである。

中国製ガジェットにありがちな
おかしな日本語表記が愛嬌

「荷重」なんて怪しげな日本語が表示される。「Loading……」の方が見慣れている感じ

「荷重」なんて怪しげな日本語が表示される。「Loading……」の方が見慣れている感じ

「完全な」もちょっと、いや、かなり引っかかるかも……「Complete」の方がいいと思ったら、即、設定で英語を選択すればよい。それでも連絡先などは漢字で表示される

「完全な」もちょっと、いや、かなり引っかかるかも……「Complete」の方がいいと思ったら、即、設定で英語を選択すればよい。それでも連絡先などは漢字で表示される

 実際に日本語に設定してしばらく使ってみると、商品のインプリメントに日本語の理解できるスタッフがまったく参画していないことが分かるような、戸惑う日本語表現が時々表示される。筆者の個人的お気に入りは「荷重」というのと「完全な」という表現だ。

 前者はちょっと想像できなかったが、メニューを一時的に英語表現に変更して分かった「Loading……」だった。後者は「Complete」。

 まあ、考え方によればこれも愛嬌だ。これくらいのことで目くじらを立ててしまうユーザーは中国製のガジェットを買う資格はないだろう。

再起動すると、なんちゃってらしくアプリアイコンが表示される。しかし、ほんの一瞬で時計画面に変化。単なる起動画面だ

再起動すると、なんちゃってらしくアプリアイコンが表示される。しかし、ほんの一瞬で時計画面に変化。単なる起動画面だ

 すべての設定が終了すれば、リューズの下側に位置するサイドボタンを長押ししてリブート(再起動)してみよう。派手なビープ音とともに最初に剥がしたシール上に描かれていたApple Watchのホーム画面によく似た画面が一瞬表示される。

 残念ながらこの画面はスタートアップ画面で、実際のアイコンはリューズ(デジタルクラウン)ではまったく操作や拡大縮小は不可能だ。

AW08の実際のアプリ起動画面は、1画面に4個だけ表示される。非常に扱いやすく、こっちの方が実用的だ

AW08の実際のアプリ起動画面は、1画面に4個だけ表示される。非常に扱いやすく、こっちの方が実用的だ

 無駄なところにリソースを使わないのも中国製の“なんちゃってApple Watch”の大きな特徴だ。AW08のアプリケーション ユーザーインターフェースは、10年ほど前に発表、出荷されたPalm腕時計のように位置画面に4つの大きなアプリアイコンが表示される。

 太古から変わっていない人間の指先のサイズを考えれば、AW08の方が妥当性のあるユーザーインターフェースを搭載していると言えないこともない。視力は年齢によって変化するが、指先のサイズは若くても歳をとっていてもそれほど大きな差はないだろう。

次ページへ続く、「画面はチープだが3日経っても充電不要!

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン