既報のとおり、NTTレゾナントは4月22日に開催した2015年度事業説明会で「gooのスマホ」を発表した。
NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」ブランドのスマートフォンだ。ポータルサイトの名を冠したスマートフォンというのは非常に珍しいが、一体なぜ、この新事業を開始するに至ったのだろうか。
事業説明会にはNTTレゾナント 代表取締役社長 若井 昌宏氏、メディア事業部 ポータルサービス部門長 鈴木 基久氏が登壇。「gooのスマホ」を開始する目的、そしてgooが持つ強みを語った。
オンラインサービスから転身するgoo
端末とSIMカード、アプリ、アフターサポートをセットにした“四位一体型”をうたう「gooのスマホ」。このようなトータルサービスを提供するに至ったきっかけは、SIM関連商品専門オンラインショップ「goo SimSeller」の運営に加え、gooでの検索キーワードの変遷、「教えて! goo」でのトピックなどを通じて、あらゆる人がスマートフォンを便利に使用するためにはまだまだ課題があると認識したからだという。
これまでのサービス提供を通じて培ってきたgooの知見を活かし、「『goo』はオンラインサービスから、パームトップポータルサービスに転換する」と鈴木氏は力強く語った。聞き慣れない“パームトップポータルサービス”という言葉には、オンライン上だけでなく「すべての手のひらに、ウェブにつながる扉を提供する」という思いが込められている。
第一弾として投入する3機種「g01(グーマルイチ)」、「g02(グーマルニ)」、「g03(グーマルサン)」を発表。それぞれ価格は、業界最安値水準という1万円、2万円、3万円で提供する。
スマートフォン中心にサービスを提供
ネットユーザーの変化に対応する
若井 昌宏社長は公開した2014年度の事業結果をもとに「2015年度はさらにスマートフォン中心としたサービスを拡充し、ネットユーザーの変化に対応する」と話す。具体的な例として、同日リリースした「教えて! goo」のスマートフォンアプリ版に加え、今後機能を向上させる予定という「goo防災アプリ」と、スマートフォンで閲覧できる訪日外国人向けサービスを紹介した。