インターフェースの「MIUI」も
別物と言っていいほど様変わり
小米のスマホユーザーに小米が好きな理由を聞くと、使いやすさを挙げる人が多い。すなわち、中国メーカーのカスタムROMで最も普及しているMIUI(米柚)が評価されているというわけだ。
今は小米のスマホが単にお買い得だから買う、というわけではない。当初はお買い得だからという理由でマニアから小米のスマホが売れていったが、買ってみれば、ハードウェアレビュー記事では紹介されなかったMIUIの使い勝手に惹きつけられる人が多かったようだ。
アプリは、セキュリティー系のユーティリティ、オフィスソフト用ドキュメントやPDFファイル閲覧用の「WPS Office」や百度の「IME」といったアプリがプリインストールされており、Google系アプリは消えている。
紅米から紅米2に移行すると、MIUI5がMIUI6となる。画面は一新し、新機種を利用している実感を受ける。ホーム画面だけでなく、カメラアプリやウェブブラウザーのブックマーク、音楽アプリ、時計アプリ、ファイルマネージャー、そして設定メニューまでもガラっと変わっている。
さらに、ホーム画面中のメニューボタンを押したときの挙動も、MIUI5ではメニュー画面のカスタマイズができるが、MIUI6では起動中のアプリの一覧が表示されるようになる。
従来のMIUI5のほうがよかった、という声も
「バージョンアップ」や「改善」というよりは、中国式試行錯誤により「ほぼ別モノになった」と言っていい。中国のポータルサイトやウェブサービスで、日本人には気まぐれに見えてしまうほど、しばしばバージョンアップと称した、まったく異なるモノへのメタモルフォーゼが起きることがしばしばあり、それとデジャブする。
「見た目はよくなっているが劣化した」とMIUI6を歓迎せず、自らバージョンダウンするユーザーも目立つ。
MIUI6ではRoot化もプリインストールされているMIUIではできなくなってしまった。それでも中国人は、PCの時代から開発者による気まぐれともいえる激しい使い勝手の変化を受け入れている。最新のMIUIがどんなに酷評でも、その程度の理由で中国人の小米離れは起きない。
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