GTX 960が認識、動作せず!!
未対応なのか……
まずは本命の「GeForce GTX 960」から試したのだが、いきなりGPUの認識に失敗しているようで、ブラックアウトしたままに……。
使用したASUS「STRIX」シリーズの「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」は、独自技術によるファンレス仕様なので、もしや「STRIX」シリーズとの相性? と思いWindowsのゲーミングマシン向けに用意していた「GeForce GTX 980」搭載の「STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5」を試すも、同様の症状が発生した。
Mac向けではないのでやむを得ないが、ASUS「STRIX」シリーズは避けたほうが無難かもしれない。
そこで、同じ準ファンレス仕様の「GeForce GTX 960」だが、NVIDIAの技術で準ファンレス動作化されているGALAX「GF PGTX960-EXOC/2GD5」を調達して動かしてみた。だが、こちらも同様にブラックアウト状態に。
「GeForce GTX 980」と「GeForce GTX 970」の動作報告は多数ウェブ上に見受けられ、Yosemite 10.10.2の配信開始もGTX 960の発売以降だったので、すっかり油断してしまったが、どうもYosemite 10.10.2のNVIDIAドライバーは「GeForce GTX 960」に対応していないようだ。
正直諦めかけていたのだが、ふとNVIDIAの「GeForce GTX 680」向けドライバーをチェックしたら、2月27日に10.10.2対応ドライバーの「QUADRO&GEFORCE MAC OS X DRIVER RELEASE 343.02.02」が公開されているのを発見。
もちろん、正式にサポートしているGPUは、「GeForce GTX 680」や「Quadro K5000」などのMac向けに販売されているビデオカードに限られるが、ものは試しとインストール。
「GF PGTX960-EXOC/2GD5」に換装すると、すんなりOSが起動。GPUの認識は残念ながら、“NVIDIA Graphics Device”だったが、各種ベンチマークを実行しても問題なく完走。さらにGPU温度が一定温度(60度)に達しないとファンは回転しない準ファンレス動作も確認できた。
そのほかのビデオカードもすんなり認識。「Radeon HD R9 270X」搭載ビデオカードが、「Radeon HD 7xxx」で認識していたが、これはGPUコアのアーキテクチャーがHD 7xxxシリーズベースだからだ。実際、新設計GPUコアの“Tonga”を採用している「Radeon R9 285」は、ちゃんと「R9 xxx」で認識していた。
(→次ページヘ続く 「各種ビデオカードでベンチマーク」)