「衝動買い」のライフスタイルが子供の頃からまったく変わらない筆者だが、買ったことを忘れてしまって同じ雑誌を月に2回買うことはあっても、さすがに一度買ったガジェットをもう一度買うことは皆無だった。
しかし、今回だけは極めて稀な例外だ。2013年1月に本連載で掲載したシャープの電子ノート(関連記事) を2年後にまたしても計画的衝動買いしてしまった。
以前、衝動買いしたモデルは初代の「電子ノート」(WG-N10)。本体カラーはホワイトでカバーはブラックとなる。現在もまだ現役モデルだ。
今回、「二度目の正直」狙いで購入したのは、初代モデルの上位機種である同じく「電子ノート」(WG-N20-B) 。本体カラーはブラック、カバーはレッドの上位モデルだ。
物価下落のおり、上位モデルとは言え、実際の購入価格は従来モデルより数千円も安く、カバーの重量は40gも軽くなり、内部のデータ容量はページ比較で、1000ページから2倍の2000ページに増大した。
そのほかの液晶の品質や解像度、外部インターフェースのmicroUSBポートなどには変化はないようだ。
単体の性能や機能は一昨年このコラムでご紹介したモノと全く同じなので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参照していただくとして、今回は、この2年の間に進化した、あるいは便利になった部分にフォーカスしてこの電子ノート(WG-N20)を見てみたい。
2度買いの理由は2年間の進化を確認するため
そもそも、過去に一度買ったものをもう一度買ってみようと思ったきっかけは、先月、ご紹介したソニーの電子ペーパー(関連記事)がきっかけだった。
ほぼA4サイズに近い大型の電子ペーパーの使い勝手のよさに惹かれ、同じような商品が以前あったことを思い出したのだ。
しかし、一世風靡した手書きのシステムノートをそのままデジタル化したようなシャープの電子ノートは、スマホをはじめとした外部のIT機器とはほとんど連携することもなく、お世辞にもデジタル系ガジェットユーザの目指す商品とはかけ離れたイメージであった。
逆に、そういう“従来の紙に書く”というアナログ部分だけをデジタル化した分かりやすいところが、それなりのユーザーを抱えて2年もの間、浮き沈みの激しい業界にあっても消えることなく継承してきたとも言えるだろう。
そんな電子ノートだが発売から丸2年、それなりにPCとの連携操作も進化し、他社周辺機器との連携も見えはじめてきた。
ThinkPadのタブレットを彷彿とさせる「WG-N20」
パッケージを開けてみると、赤い専用カバーに包まれた本体と取扱説明書、USBケーブル(PC接続&充電用)、スタイラスペンの4つが出てくる。
WG-N20は本体背面にインテグレートされた“コの字型”の金属クリップでブックカバー状のケースにクリップするスタイルだ。版サイズさえ合えば市販のブックカバーなども流用できそうだ。
黒と赤の内面やステッチ、ペンホルダーはどことなくThinkPadのタブレットを彷彿とさせる。本体背面のクリップは向きを変更できないので、電子ノートは基本的に左開きとなる。
実際に筆記できるエリアのサイズは6インチ(600x800ドットのメモリ液晶)だが、画面上に表示される上下のメニューバー部分を差し引くと実質的に筆記できるエリアは実測で縦107×横92mmとなり、一般的なA6サイズメモ用紙の65%弱ほどのスペースしかない。
次ページへ続く、「ソニーの「デジタルペーパー」と比較してみる!」
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