ソニーの「デジタルペーパー」と比較してみる!
同じ手描きのメモ機能を打ち出した法人用商品ではソニーの「デジタルペーパー」(関連記事)が代表的商品だ。WG-N20がメモリ液晶を採用しているのに対して、デジタルペーパーは電子ペーパーを採用している。
サイズはA4サイズよりわずかに小さいが、実際に筆記している時はその差はほとんど感じない。反射型液晶に比べてコントラスト比も高く、白いきれいな紙のように見えるのが特徴だ。
一方、シャープの電子ノートは、電気スタンドの反射や周囲の映り込みが多く、一般的に背景がグレーぽく、コントラスト比も低い。
デジタルペーパーの画面サイズは13.3型。計測せずに見ただけでもWG-N20の4倍以上の面積がありそうだ。画面の解像度も1200×1600ドット、16階調とかなり精細で美しい。そしてなんと本体重量はカバーを装着したWG-N20の275gより80gほど重いたったの358gなのだ。
単純なスペック比較だけでは圧倒的にWG-N20の方が低スペックなのだが、実売価格を聞いた途端、誰もが納得してしまう。
ソニーのデジタルペーパーは、(オープン価格ではあるが)10万円以上で法人向けに販売されている。一方、シャープの電子ノートは、ウェブの通販などでは1万円前後、つまりデジタルペーパーの10分の1以下の価格で実売されているのだ。
必ずしも安いものが良いとは決して思わないが、10倍以上の価格差があるとは思えない。
法人販売だけをうたっているソニーのデジタルペーパーはコンテンツ配信の仕組みやペーパーレスの実現に力を入れて行くのが当座の戦略らしい。
WG-N20のマーカー機能が便利!
ユーザーのほぼ100%がコンシューマーと予想されるWG-N20は、デバイス単体の機能に注力しているようで、マーカー機能などもよく考えられている。
一方、ソニーのマーカー機能は極めて残念だ。電子ペーパーであるがゆえの問題なのかもしれないが、マーカーペンはPDF化した文字列の選択強調表示にだけにしか使えない。
この2機種、どちらかと言えば比較する方が間違っており、双方ともお互いに比較されることのない市場にフォーカスを当てている。しかし、ガジェットマニアは、これら両者のいい所を上手く組み合わせるだけで、理想的な電子ペーパーアプライアンスができるのではないかと思ってしまうのだ。
大昔のパソコン創世記ではない現代、そもそも個人使用、法人使用で製品そのモノに大きな仕様の違いがあるとは思えない。
次ページへ続く、「外部機器との連携機能は進化している!」
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