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少ない電力で各種機器を動作させるJAXAの技術が民間転用

ダイキン、「はやぶさ」の電力制御技術をルームエアコンに適応

2015年01月26日 15時53分更新

文● 行正和義

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サーバー/クライアントなしの低速度回線で各機器が独立して並列に電力消費を低減するスマートグリッドは家電だけでなく、電車などのような大きなシステムにも応用できるようだ

 ダイキン工業は1月26日、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」の電力制御技術をルームエアコンに適用する技術検証を開始したと発表した。

 JAXAでは航空宇宙分野における研究開発の成果を民間への転用を進めている。これを受けてダイキン工業では、はやぶさが宇宙空間で限られた電力を有効に活用するため機器が独立して並列にピーク電力を抑える技術をルームエアコンのピークカットに取り入る。

ルームエアコンに加えて各種家電もコントロールする 

 ルームエアコンだけでなく、家庭内の照明や冷蔵庫などの機器に優先順位を付け、同時に消費電力を制御するという。機器間の通信はリモコンと同様の赤外線通信を応用、電力消費を抑えるための制御信号を一斉送信するシンプルなシステムにより、大掛かりなシステムの導入なしに短期間で効果を出すことを想定している。

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