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巨大な膜を展開し、寿命が尽きたら“自然に落ちる”衛星の実現に

JAXA、スペースデブリ対策衛星などを超小型衛星に採択

2014年09月29日 18時02分更新

文● 行正和義

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FREEDOM イメージ図:放出時(左) 薄膜展開後(右)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月26日、2016年度上期に「きぼう」日本実験棟へ輸送・放出する超小型衛星として5衛星を選定した。

 いずれも10立方cm(1Uサイズ)を基本とする1U~3Uの超小型衛星(CubeSat)。選定されたのは、東京大学の「EGG」(トーラス型膨張フレーム構造などの実験)、筑波大の「ITF-2」(超小型アンテナと衛星データネットワーク実験)、静岡大の「STARS-C」(テザー伸展方式の技術実証)、東北大の「FREEDOM」(膜展開による軌道離脱実験)、早稲田大学の「WASEDA-SAT3」(LCDによるアクティブ熱制御機構の軌道上実験など)の5衛星。

採択された5衛星(JAXAより)

 とくに興味深いのが東北大のFREEDOM。1Uの小型サイズながら展開すると1~1.5m四方となる薄膜を持ち、宇宙空間にわずかに存在する空気抵抗を利用して軌道を離脱、地球大気圏への早期再突入の実証試験を試みる。寿命が尽きた後も軌道を漂う衛星がスペースデブリ(宇宙ゴミ)化するのを防ぐことを目的としており、東北大と中田島鉄工所が共同開発する。

 これらのCubeSatは打上げに向けて技術調整や各種試験などを実施、試験結果を審査したうえで、JAXAが最終的な搭載の可否を判断し、順調に進めば2016年4~9月の間に国際宇宙ステーションに輸送され、放出される予定。

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