トレンドマイクロは11月19日、クラウド型セキュリティサービス「Trend Micro Security as a Service(TMSaaS)」のラインアップに、Webゲートウェイセキュリティ、総合ゲートウェイセキュリティ(UTM/NGFW)の2サービスを追加すると発表した。クラウド型で提供することにより、企業の初期投資や管理負担を軽減する。
トレンドマイクロでは昨年(2013年)2月、クラウド型セキュリティの包括ブランドとしてTMSaaSを立ち上げ(関連記事)、エンドポイント向け、サーバー向け(関連記事)、モバイルデバイス向け、Eメールなどのセキュリティサービスを提供してきた。
今回TMSaaSのラインアップに追加されるのは、Webゲートウェイセキュリティの「InterScan Web Security as a Service(IWSaaS)」、総合ゲートウェイセキュリティの「Cloud Edge」。IWSaaSは2015年第1四半期から、Cloud Edgeは2014年12月から、それぞれ提供を開始する。
IWSaaSは、従業員のWebアクセスを監視し、トレンドマイクロが常時更新するWebレピュテーションデータベースなどに基づいて、不正なWebサイトへのアクセスやマルウェアのダウンロードをブロックするサービス。社内デバイスからのC&Cサーバーへの通信を検出/ブロックしたり、業務に関係のないWebアプリへのアクセス制限を行ったりすることもできる。
クラウド上のゲートウェイを利用するため、社内ネットワークに接続した端末だけでなく、社外で利用されるPCやモバイルデバイスにもセキュリティを適用可能。
Cloud Edgeは、クラウドと顧客企業内のアプライアンスが連携して、包括的なゲートウェイセキュリティを提供するサービス。Webゲートウェイセキュリティはクラウドが提供し、アプライアンス側では3種類のDPI(Deep Packet Inspection)や次世代ファイアウォールを実装しているため、高精度な不正トラフィックの検知/遮断ができる。
機器管理やポリシー設定などの作業はクラウド上のコンソールで行う用意なっているほか、トレンドマイクロのサービスパートナーからリモートで管理運用サービスを受けることもできる。
IWSaaS、Cloud Edgeは、トレンドマイクロのサービス提供パートナー経由で提供される。価格はパートナーにより異なる。トレンドマイクロでは、この2サービスにより「今後1年間で売上6億円を目指す」と述べている。