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しっかり者のファイルサーバー、ReadyNASがやって来た! 第2回

ファイルサーバーの基本的なセットアップと管理画面を見る

「ReadyNAS」は本当にすぐに使えるか、試してみる

2014年10月14日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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誰にでもわかりやすいグラフィカルな管理画面

 ウィザードを使ったセットアップが終わり、ふたたび管理画面を開くと、ReadyNASの稼働状況が表示されている。上に並ぶ「概要」「ボリューム」「パフォーマンス」……といったアイコンをクリックしていくと、それぞれ詳細な稼働状況がグラフィカルに表示される。

ReadyNAS本体の管理トップ画面。全体的な稼働ステータス、ストレージ(ボリューム)の使用量などがわかる

「ボリューム」画面。マウスオーバーで各ディスクの詳細な稼働状況も表示

「パフォーマンス」画面。CPUやディスクの温度、ファンの回転数、ネットワークやディスクのスループットなどが表示される

 これならば、専任管理者でなくとも「現在ディスク容量をどのくらい使っているか」「何番目のドライブ(HDD)が故障したか」といったことが一目でわかる。前述したとおり、ReadyNASには個人/家庭向けモデルもあるので、そうしたユーザーでもパッと見てわかるように工夫してきた結果が、このグラフィカルな管理画面ということだろう。

 なお、ここで「共有」タブをクリックすると、共有フォルダの一覧が表示される。初期状態では「動画」「音楽」「文書」といった共有フォルダが、すべてのユーザーがアクセスできる状態で作成されている。しかし、これは個人/家庭ユーザー向けのフォルダ構成であり、オフィスで利用するにはふさわしくないだろう(セキュリティ上の問題もある)。いったんすべてを削除して、あらためて部署ごと、業務ごとに共有フォルダを作成することをお勧めしたい。

初期状態の共有フォルダ構成は個人/家庭ユーザー向けのもの。いったんすべての共有フォルダを削除するといいだろう

ユーザー登録とグループ化、共有フォルダを作成すれば完了!

 ReadyNASでは、初期状態でWindows(SMB)やMac(AFP)のファイル共有サービスが有効になっている。したがって、あとはユーザーを登録してやれば、すぐにWindowsやMacからファイルサーバーとして利用できるようになる。

 ユーザー登録の方法は、ReadyNASに直接手作業で登録する「ローカルユーザーモード」と、既存のActive Directoryサーバーからユーザー情報を自動取得できるよう設定する「Active Direcrotyモード」の2つがある。

 今回はローカルユーザーモードで登録していこう。「アカウント」タブをクリックすれば、ユーザー一覧/登録画面が表示されるので、「新しいユーザー」をクリックしてユーザー情報を入力していけばよい。

「新しいユーザー」をクリックして、1件ずつユーザー情報を登録していく。

 さらに、グループを作成して、そこに複数のユーザーを所属させることができる。グループとしてまとめることで、各共有フォルダへのアクセス権限(読み書きOK/読み出しのみ可/アクセス不可など)を設定する際にラクができるわけだ。

 たとえば今回は、次のようにユーザーを登録した。「○」を付けたのが、そのユーザーが所属するグループだ。

グループ/
ユーザー
users Editorial
(編集部)
Sales
(営業部)
Executive
(役職者)
katase  
otsuka    
otani    
sugihara    
ishida  

グループの側から見るとこのようになる。1人のユーザーを複数のグループに所属させることができる

 次に「共有」タブで「新しいフォルダ」をクリックし、共有フォルダを作成していく。作成したら、フォルダの「設定」をクリックし、「ネットワークアクセス」タブで適切なグループにアクセス権限を与える。

共有フォルダの設定で、各グループに「リードオンリー」「リード/ライト」「アクセス権なし」を指定する。この画面は「営業部専用」フォルダを設定するところ。「営業部」グループには読み書き(リード/ライト)権限を、そのほかのユーザー(usersグループ)には読み出しのみ(リードオンリー)の権限を与えている。匿名アクセスは許可していない

 なお、ReadyNASには「ホームフォルダ」という機能がある(初期設定で有効になっている)。これは、登録された個々のユーザーに対し、そのユーザーだけが読み書きできるフォルダを自動作成してくれる機能だ。グループ内で共有しないファイルは、ホームフォルダ内で管理するルールにするとよいだろう。

「otsuka」ユーザーでアクセスした場合、各共有フォルダへはこのようなアクセス権限が与えられる

* * * * *

 細かく説明したので長くなってしまったが、実際のセットアップ作業量はそれほど多くない。ユーザー登録と共有フォルダ作成の作業以外は、ほとんど初期設定のままで良いからだ。本体を箱から出して据え付け、1時間もあれば十分に使い始められるだろう。

 今回見てきたとおり、ReadyNASは個人/家庭向けに使いやすくデザインされており、その使いやすさはオフィスに設置する場合も変わらない。だがその一方で、ビジネスユースで必要となる高度な機能も備えている。次回からは、ReadyNASが備える特徴的な機能、高度な機能を掘り下げていきたい。どうぞお楽しみに!

(提供:ネットギア)

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