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150以上の教育プログラムはバンダイと東京学芸大の共同開発

坂下千里子さんも満足! 幼児教育向けタブレット「こどナビ!」

2014年09月29日 20時00分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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バンダイが同社初の幼児向けタブレット端末「こどナビ!」を発表。画像は左からバンダイ取締役の飛田尚美氏、タレントの坂下千里子さん、東京学芸大学教授の松田恵示氏、同社プレイトイ事業部 デピュティゼネラルマネージャーの村瀬和絵氏

 バンダイは9月29日、Android OSを搭載した同社初の幼児向けタブレット端末「コドなび!」を発表した。10月25日から販売する。価格は3万240円。

150以上の学習プログラムは東京学芸大学と共同開発

こどナビ!はAndroid 4.4.2を搭載した幼児向けタブレット。150以上の教育向けメニューを収録する

 本体に収録された150以上の学習プログラムは、東京学芸大学、東京学芸大こども未来研究所との共同開発。実写と音声を用いたリアルな遊びや、回答がすべて正解になる質問方法などを取り入れ、子どもが遊びの中で自然に学習を進めることができるとしている。

歌と映像を使った学習プログラムが多数

 また、タブレットでのバーチャルな学習を実際の体験に繋げるプログラムも収録する。歌と映像ではみがきなどの生活習慣をサポートしたり、図形や色を身の回りで探して写真を撮ったり、カメラで実物を撮影し、その写真から色を抜き出して塗り絵に使うなど、子どもに体験を促し、より深い学びを得られるよう、子どもの好奇心を引き出す工夫がされているという。

両親が設定した相手とメールができる「こどもメール」機能も搭載。子どもがタブレットの中に閉じこもってしまわないよう、コミュニケーションツールとしての利用も考慮しているという

 親子のコミュニケーションづくりにも配慮している。「まなびナビ」機能により、子どもが遊んだアプリのプレイ回数は自動的に集計され、7つの遊びのタイプごとに「こども力」としてグラフ化される。学習の進捗状況から子どもの成長を確認し、コミュニケーションを取りながら子どもの学びを進められるという。ほかにも、子どもの成長記録をカレンダーに記録し、メールで家族に共有する機能、両親が設定したメール相手とメールができる「こどもメール」機能なども利用可能だ。

リアルとバーチャルの体験を往復できるような、実際に体を動かすプログラムも備える

 両親がアクセスする管理画面からは、各種設定のほか、インターネットやメールに加え、一般のAndroidアプリもダウンロード可能だ。これにより、子どもが使っていない時には自分用のタブレットとしても利用できる。さらに、子どものインターネット接続許可の有無や時間の制限を設定する「Wi-Fiロック機能」「遊び過ぎ防止機能」などを備える。管理画面へのアクセスには、毎回異なる数式に回答する必要があり、子どもの誤操作を防ぐという。

 OSはAndroid 4.4.2。CPUはcortex-A7(1.5GHz)を搭載。サイズは約幅195×奥行22×高さ125mm、重量は約478g。

「タブレットを子どもにとっていかにプラスなものとして考えていけるか」

東京学芸大学教授の松田恵示氏

 こどナビ! 総合監修にあたった東京学芸大学教授の松田恵示氏は、タブレットなどの情報端末が幼児期の子どもに与える影響について「賛否両論あり、研究においてもプラスマイナス両面を指摘するものがあって、評価が定まっていない」としつつも、「(今後情報端末が普及していく)環境は止められないし、時間は後戻りはしない。タブレットをいかに子供たちにとってプラスなものとして考えていけるか、という課題を強く感じている」と語った。

 「こどナビ!監修にあたって我々が力点をおいたものの一つは、『学びの新しい形』を乗せこもうということ。普通、教育といえば基礎から応用へ発展していくものだと思われているが、変化の激しい現代社会においては『活用の力』が強く求められている。そういった流れで、まず応用から学び、その後基礎の大切さに気付いて立ち戻っていく、という学びの形式が、フィンランドの教育現場を中心に世界的に広がっている。このタブレットを通して、そのような新しい幼児期の学び、バーチャルとリアルの学び、遊びと学びというような問題を家庭に届けられればと思う」とした。

タレントの坂下千里子さん。芸能活動を続けながら、5歳の娘と3歳の息子を育てている

 発表会にはタレントの坂下千里子さんが登壇。自身も2児の母である坂下さんは、「幼稚園のお友達の中でも、もうタブレットを触っている子はいますね。私は機械に弱くて、我が家にタブレットはないのですけど……。実は、発表会の前に『こどナビ!』を一週間ほどお借りしたんですよ。そうしたら、娘と息子の食いつきが凄くて。二人が仲好く部屋で塗り絵をしたりとか、写真を撮ったりしていましたね。5歳の娘は『ママ、これ子どもにすっごくいいね』って、ちょっと大人なコメントをしていました」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。

松田教授と坂下さんのトークセッションでは、坂下さんの育児の話で盛り上がった

実機を用いたデモンストレーションも実施。「大人が触っていても楽しい」と坂下さん

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