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容量無制限+SMS+VoIP対応で月額1080円!

1日70MB使える格安SIM! エレコム「SkyLinkMobile」を試す

2014年09月30日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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エレコムならではといえる、周辺機器とのセットも登場

VoIPアプリ「SkyLinkPhone」の使い勝手を試す

 オプションに「SMS+VoIP」を選択したとき、SkyLinkMobileのSIMカードを差し込んだスマホで利用できるVoIPアプリが「SkyLinkPhone」だ。アプリをインストールすることで「050-xxxx-xxxx」の電話番号が利用できるようになる。

 このSkyLinkPhone、アプリ同士の通話料が無料という特徴がある。VoIPなので、通話時にはもちろんデータ通信が必要となるが、そのデータ通信量は20kbps程度。長電話しても容量をそれほど圧迫しないし、何よりデイリーコースで通信容量が上限を超え、通信速度に制限が生じて100kbpsになった場合でも、音声通話に支障が出ることがない。

VoIP通話を可能とする「SkyLinkPhone」。スマホにアプリをインストールして利用する

 今回、試用端末(後述する「Priori」)を利用して、実際に音声通話を試してみた。SkyLinkPhoneからスマホ(NTTドコモ)に書けてみたところ、通常の電話とほぼ同等の音質で通話ができた。やや遅延が生じるのは致し方ないところだが、通話に支障が出るほどの遅延ではなかった。使い勝手としてはスマホによる一般的なキャリア通話と変わらない。

 なお、通話先によって通話料は異なる。以下の表を参照してほしい。SkyLinkPhone同士の通話が無料なのも魅力だが、国際電話が3円/1分なのにも注目したいところ。

SkyLinkPhone価格表
通話先 料金
SkyLinkPhone 無料
スマホ・ケータイ 16.25円/1分
固定電話 8.6円/3分
国際電話(アメリカ・中国) 3円/1分

通話操作は一般的なスマホの通話と変わらない。これはAndroid版のアプリ画面

こちらはiOS版のアプリ画面

通話履歴もしっかり残る

スマホ+モバブ+セキュリティアプリの限定版も
今後もエレコムならではのセットが登場!?

 今回、SkyLinkMobileとSkyLinkPhoneのテストで試用したスマホは、freetelの「Priori」という低価格SIMフリー端末なのだが、このPrioriがSkyLinkMobileのSIMカード(SMS+VoIPオプション)とセットになったパッケージも提供されている。初期費用が1万2000円(税別)となる以外、月額利用料などは同一。

 つまり、追加料金9000円ほどでSIMフリーのスマホが手に入るというわけだ。Prioriのスペックは以下を参照してほしい。イマドキのスマホと比較するとスペック的にはちょっと貧弱ではあるものの、低価格SIMとSIMフリースマホを試してみようと思う人にとって、また子供に買い与えるスマホとしては十分だろう。

最初の格安SIM用スマホとしてはオススメのPriori

Prioriのスペック概要
OS Android 4.1.2
ディスプレー 3.5インチ/480×320ドット
メモリー 512MB+4GB(同梱microSDカード)
バッテリー容量 1500mAh
カメラ 背面200万画素/前面30万画素
Wi-Fi IEEE802.11b/g/n
サイズ 縦116.5×横61.5×厚さ11.3(mm)

 なお、このSIMカード+Prioriのセットを購入した先着100名には、モバイルバッテリーとセキュリティーアプリが無料で付属するキャンペーンが展開されている。バッテリーとソフトで約6000円もおトクになるのでこれは見逃せない。

 また、今後もSkyLinkMobileと周辺機器との組み合わせセットが登場する予定というから楽しみだ。通信速度をあまり必要としないドライブレコーダーとの組み合わせや、自宅では光回線、出先では格安SIMという使い方に向けて無線LANルーターとのセット提供などが予想できる。周辺機器に強いエレコムならではのSIMカードに今後も注目していきたい。

 さらにエレコムは、サポートセンターを自社運営しているという強みを活かして、低価格SIMカードを誰でも容易に使えるよう、サポート面を充実させていくという。今後は、設定サービスを代行し、すぐに通話できるような状態でSIMカードとスマホのセットを直送するようなサービスも検討しているとか。

 毎週のように何らかのアナウンスが聞こえてくる格安SIM界隈。格安SIMとSIMフリー端末がデジタルリテラシーの高い上級者のための製品、という時代もそろそろ終わりを告げそうだ。あらゆるユーザーに向けて周辺機器を販売してきたエレコムならではの強みが活かされる局面に入ってきたのかもしれない。

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