iPod登場前、多種多様なMP3プレーヤーが存在した!
今でこそ、デジタル音楽プレーヤーと言えば「iPod」か「ウォークマン」の2択と言っても過言ではない状態だが、MP3黎明期にはハードウェアにも数々の印象的な機器があり、モノ選びがとても楽しかった。
国内で最初に買えるようになったのが、韓国製の「mpman」というプレーヤー。ここからK-POPの隆盛がはじまった――かどうかは定かではないが、「iRiver」など韓国製MP3プレーヤーの勢いはすごかった。
mpmanは32MBのモデルで4万円弱もした。上位機種の64MBも存在していたが、価格は高すぎて手が出なかった覚えがある。
よって32MBモデルを購入したのだが、アルバム1枚を持ち歩くには64Kbps程度でエンコードしなければならず、音質もよくなかった。
しかし、それでも通勤時には大変お世話になった。以後、さまざまなポータブルプレーヤーが登場することになるのだが、なかでも存在感が大きかったのがダイヤモンドマルチメディアの「Rio」シリーズだ。
初代機の「PMP300」はメモリーが少ない、音質が悪い、パラレル転送で遅いといいことがなかったが、後継機の「Rio 500」では音質を向上させつつUSBに対応したり、ジョクダイヤルを使った操作を取り入れるなどで、後発のMP3プレーヤーのひな形的な存在となっている。
それからは、SDメモリーカードの前身となるMMCカードスロットを2基備えたポンティスの「MPlayer3」、CDプレーヤーのような外観にHDDを搭載したクリエイティブの「NOMAD Jukebox」なども注目を集めた。
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