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広域ネットワークの構築時間を約1/10に短縮

世界初の広域SDNを目指す「O3プロジェクト」スタート

2013年09月17日 12時26分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 NEC、NTT、NTTコミュニケーションズ、日立製作所、富士通は5社共同による研究開発プロジェクト「Open Innovation over Network Platform」(プロジェクト愛称:O3(オースリー)プロジェクト」を立ち上げた。総務省の委託研究「ネットワーク仮想化技術の研究開発」に基づくもので、複数の広域ネットワークインフラを統合管理するプラットフォームやアプリケーションなど、広域ネットワークのさまざまな要素を総合的にSDN化することを目指す。

O3プロジェクトの概要

 現状、通信事業者やサービスプロバイダーは、それぞれのネットワークごとに個別にサービスの設計・構築・運用を行なっていたため、さまざまなサービス要件(ネットワークの性能要件、プロトコル要件、処理要件等)を満たしたネットワークを構築し、迅速にサービスを開始することが困難だった。また、ネットワークのレイヤーごとにネットワーク装置と運用管理システムが存在し、それぞれのレイヤーで別々の運用管理を行なっているため、障害箇所を特定したり、サービス構築コストを最適化することが難しかった。

 こうした課題を解決すべく、O3プロジェクトではネットワーク資源を共有する複数の通信事業者やサービスプロバイダーが、それぞれの目的に合わせて自由にネットワークを設計・構築・運用管理できるようにする、ネットワーク仮想化技術の確立を目指す。これにより通信事業者は、広域ネットワークにおいて、サービスプロバイダの要求に応じてネットワークを従来の約1/10の時間で臨機応変に設計・構築・変更できるようになる。また、サービスプロバイダーにとっては、サービスの開設・撤収時間を大幅に短縮することが可能となる。さらに一般のユーザーにとっては、欲しいサービスがサービスプロバイダからすぐに提供されて利用できるようになるという。

 具体的な研究開発対象としては、ネットワーク管理制御プラットフォーム技術、ネットワーク設計・構築・運用管理ソフトウェア技術、仮想化対応ネットワーク装置技術などとなる。

 研究開発と実証実験の最終的な結果は、2016年3月末までに、総務省に報告するとともに、研究開発成果の実用化を目指し、本研究成果のグローバルな普及や、標準化を推進。特に、2013年度中にホームページなどにより情報公開を開始し、2014年度中には成果の一部をオープン化。国内外の通信事業者、サービスプロバイダー、ベンダーへの提供を目指すという。

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